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読書

2009 - 01/07 [Wed] - 01:03

ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)
(1987/01)
田辺 聖子

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 少し前にヒロインが池脇千鶴で映画化されてましたね。音楽をバンドのくるりが担当してて、くるり好きの僕は気になっていた本。作者は田辺聖子だったんですな。

 短編集で、表題作の「ジョゼ〜」は思ったより短かった。足の悪いジョゼと恒夫のまったりとした日常の話。足が悪いが卑屈なところは無く、毅然としており、かつ高慢でもない。気丈に生きているジョゼはとても美しい。そして頻繁に出てくる足の描写。ジョゼの足は機能していないがゆえに美しい。死んでいるからこそその真っ白さが逆に生々しくエロティックに映る。いやまぁ足フェチだけどもさ
 
 最後にジョゼは思う。「「完全無欠な幸福は、死そのものであった」
 生と死は隣り合わせとはよく言うが、なんというか、そういうことなのだろう。

 幸せなんだけど、なんとなく漂う停滞した空気。いつか訪れる最後の時。死の香り。分かっていても、こういう文章は僕にはまだまだ書けはしないと思う。
 雰囲気を作るのが上手いし、足が悪い=魚。その対義語としての虎など、テクニックも効いている。すんばらしいですね。

 映画はまだ見てないけど、邦画っぽいし、くるりによく合いそうだし、良い映画なんじゃないだろうか。
 
 どうでもいいけど、他の作品もなかなか面白くて、僕の好きな感じの本だったのだが、やっぱり田辺聖子と筒井康隆が仲がイイのと関係してるのだろうか。まぁ邪推ですね。そうですね。

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