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読書
2008 - 11/30 [Sun] - 09:06
賢治の物語は、まるで硝子か氷の欠片のやうにすっかり透明で、指でひとふれすると、ほろほろと溶けてしまいそうな、そんな気がするのです。
食べられてしまう豚を書いた「フランドン農学校の豚」など、生きるということ、生きていくためにほかの生を喰らうことについてあまりに真摯にむき合おうとしている賢治の姿に、わたしたちは息がくるしくなり、胸がぜいぜい言うのです。
けれど、賢治の物語はやっぱり美しく、どれだけつらくても、どこかに救いがあるのです。その救いにわたしたちは思わずまどの外をながめて、しずかな月といっしょにしいんとしたくなるのです。
虫がりいんと鳴いておりました。
賢治の文体の特徴は、丁寧な言葉遣いと、漢字を少なくすること。あとはなんといっても独特の感性による擬音語の多用だろう。
それっぽく真似ることは可能だが、どうしても根本的に違う気がするのは、やはり僕の心が賢治ほど澄んでいないからなのかもしれない。
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賢治の物語は、まるで硝子か氷の欠片のやうにすっかり透明で、指でひとふれすると、ほろほろと溶けてしまいそうな、そんな気がするのです。
食べられてしまう豚を書いた「フランドン農学校の豚」など、生きるということ、生きていくためにほかの生を喰らうことについてあまりに真摯にむき合おうとしている賢治の姿に、わたしたちは息がくるしくなり、胸がぜいぜい言うのです。
けれど、賢治の物語はやっぱり美しく、どれだけつらくても、どこかに救いがあるのです。その救いにわたしたちは思わずまどの外をながめて、しずかな月といっしょにしいんとしたくなるのです。
虫がりいんと鳴いておりました。
賢治の文体の特徴は、丁寧な言葉遣いと、漢字を少なくすること。あとはなんといっても独特の感性による擬音語の多用だろう。
それっぽく真似ることは可能だが、どうしても根本的に違う気がするのは、やはり僕の心が賢治ほど澄んでいないからなのかもしれない。
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