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読書とギターとブログと |2012年01月
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読書

共喰い共喰い
(2012/01/27)
田中 慎弥

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石原の慎ちゃんに噛み付いて、そのふて腐れ会見で話題になった田中さんの芥川賞作。
さすがメディアの力はすごいようで、即完売、予約が相次いでいるそうです。
かく言う僕も踊らされ、さっそく読んでみた。

主人公の僕は父親と、その父親の内縁の妻の3人暮らし。父親は僕に対して暴力を振るうことはないが、性交の時に相手の女性に暴力を振るう癖がある。そうした父親の血におびえる僕と、彼女。そして僕の産みの母。その不安定な均衡が崩れた時、タイトルのごとく共喰いが始まるのである・・・

印象としては、うん、普通・・・という感じ。普通の良作な純文学、といった作品で、むしろ全体的に小粒感があった。というのも父親の暴力・性というのは文学の定番テーマなんだけど、その父親の強大さ、異形さというのがあまりリアリティと不気味さを持って伝わってこず、性ももっと生々しさが欲しかった。こういうジャンルでは近年の作家では花村満月が飛びぬけていると思うけれども、そこまでの「凄み」を感じなかったように思う。
また、芥川賞という中でも、前回の西村賢太の方が、久しぶりの私小説ということで、とてもインパクトがあった。
ということで、特に悪くはないんだけど、特に凄いわけでもない、そんな個人的印象の話題作なのでした。
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読書

菓子フェスの庭 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)菓子フェスの庭 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)
(2011/12/15)
上田早夕里

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最近とても元気の良い作家の一人である上田さん。そんな上田さんのお菓子モノ
装丁も中村佑介と万全の布陣の造り。

百貨店に勤める武藤は、お菓子フェスティバルの責任者に抜擢される。だが、武藤は極度の甘いもの嫌いで、苦しみながらも、フランス菓子店の夏織に新作を依頼する。夏織のお菓子を食べながら、徐々にお菓子を好きになる武藤だが・・・

非常に残念なことに、この本は続巻らしく、もちろん単体でも読めるのだが、前作を読んでない身にはやはり世界に入っていくのに時間がかかってしまった。
作品の感想は、手堅く、といったところ。安定しているが、それ以上でもそれ以下でもない。いや、悪くないんですけどね。


そういえばお菓子本といえば、同作家の「ショコラティエの勲章」などがあるが、最近書店でよくお菓子フェアを見る気がする。バレンタインが近いからなのかもしれないが、お菓子はなんとなく秋の印象があったので、少し意外であった。

読書

餓狼伝〈5〉 (FUTABA NOVELS)餓狼伝〈5〉 (FUTABA NOVELS)
(1993/01)
夢枕 獏

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読書

木更津キャッツアイ 日本シリーズ (角川文庫)木更津キャッツアイ 日本シリーズ (角川文庫)
(2006/09/22)
宮藤 官九郎

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悔しいが、やっぱりクドカンは上手い。特に木更津キャッツアイはいつ読んでも名作

読書

にょにょっ記 (文春文庫)にょにょっ記 (文春文庫)
(2012/01/04)
穂村 弘

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穂村さんのエッセイと言うか日記というか。
なんか穂村さんって、すごいモテそうなオーラが漂っていて、ちぇーっと思う

読書

社畜のススメ (新潮新書)社畜のススメ (新潮新書)
(2011/11)
藤本 篤志

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こういう本読むと、僕の持つ組織論はあながち間違ってはいないようである。

読書

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)機龍警察(ハヤカワ文庫JA)
(2010/03/19)
月村 了衛

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機龍警察といえば、今年のこの「このミス」などで2作目の「機龍警察 自爆条項」がランクインし、業界の各所で評判高かったことで有名です。
その機龍警察の1作目。

大量破壊兵器が横行する中で、武力制圧のために作られた警視庁特捜部。特捜部は「竜機兵」と呼ばれる機甲兵装を用いて様々な事件を解決していく。
だが、特捜部は警察組織からは独立した存在であり、彼らは警察内部の巨大な闇とも対峙させられることとなる・・・

すごく分かりやすく言ってしまうと、「相棒」と「パトレイバー」を足して2で割ったような本。
男の子心をくすぐるSF的エンタメ要素を抑えながらも、警察機構との対立というサスペンスも描いてあり、様々な面から非常に精度の高いエンタメとなっているのである。


全体構成の作り方、というか見せ方が上手いなあと思っていたら、著者の月村さんは本業は脚本家で、「天地無用」や「ウテナ」の脚本も手がけた人なのだとか。なるほどそりゃ面白いわけだ!

読書

餓狼伝〈4〉 (双葉文庫)餓狼伝〈4〉 (双葉文庫)
(1992/04)
夢枕 獏

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読書

餓狼伝〈3〉 (双葉文庫)餓狼伝〈3〉 (双葉文庫)
(1990/06)
夢枕 獏

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読書

餓狼伝〈2〉 (双葉文庫)餓狼伝〈2〉 (双葉文庫)
(1988/12)
夢枕 獏

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板垣さんのコミック版も嫌いじゃないんだけど、原作の素晴らしさはコミックのそれをはるかに凌駕している。小気味良く、リズミカルに淡々と刻まれる文体が、作中の漢達の戦いに緊迫感と迫力を与えている。面白いねぇ

読書

餓狼伝 (1) (双葉文庫)餓狼伝 (1) (双葉文庫)
(1988/06)
夢枕 獏

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こいつは面白いぞ! 抜群に面白い!

読書

ゾンビの作法 もしもゾンビになったらゾンビの作法 もしもゾンビになったら
(2011/09/07)
ジョン・オースティン

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こういうバカ本は大好きよ。

ゾンビのためのゾンビマニュアル。いかにして人を襲うか、いかにして危険から逃れて豊かなゾンビライフを送るか、ということが書いてあるとてもオバカで素敵な本です

読書

NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
(2011/11/05)
大森 望

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大森望編集のSFアンソロジーも6巻目。ペース早くない?

今回とても秀逸だったのは七佳弁京「十五年の孤独」 実績のほとんど無い作者だが、軌道エレベーターを人力登攀するという、その設定だけで僕はもう拍手を送りたい。こういうの大好き。

また、宮部みゆき「保安官の明日」はさすがベストセラー作家、と言わしめる安定の筆力。読み終えてみれば構成自体は古典的なスタイルなのだが、それをきっちり読ませる力こそが上手さなのである。

読書

IS〈インフィニット・ストラトス〉 (MF文庫J)IS〈インフィニット・ストラトス〉 (MF文庫J)
(2009/05/25)
弓弦 イズル

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もう業界研究以上でも以下でもない読書だなあ

読書

這いよれ!ニャル子さん 4 (GA文庫)這いよれ!ニャル子さん 4 (GA文庫)
(2010/03/16)
逢空 万太

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読書

這いよれ! ニャル子さん 3 (GA文庫)這いよれ! ニャル子さん 3 (GA文庫)
(2009/10/15)
逢空 万太

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読書

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
(2011/12/07)
スコット・ウエスターフェルド

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新年早々に大型のすんごいSFに出会えたなあ。今年は良い一年になりそうです。

いまは水色背表紙なハヤカワSFですが、かつては長細く、ポケット・ミステリのサイズで背表紙が銀色をしてたことから、銀背と呼ばれておりました。
その銀背がまさかの再始動。新・ハヤカワ・SFシリーズと銘打ったシリーズが創刊され、その第一段がローカス賞に輝くこの本なのです。

銀背に小口は茶色の手塗りと凝った造りの装丁ですが(その分金額もなかなかのお値段だが)、内容も負けじと素晴らしい造り。

舞台は第一次世界大戦。だが、架空の歴史であり、そこでは戦闘機のほかに、人造生物達が軍の主力兵器として飛び回っています。
中でも英国海軍が誇る巨大飛行獣がリヴァイアサン。
体内に水素を発生させて浮かぶリヴァイアサンと、そのリヴァイアサンに性別を隠して乗り込んだ少女のデリン。
また、第一次大戦のきっかけとなったオーストリア大公の遺児アレック。
デリンとアレック二人が出会うことで、物語が動き始める・・・

史実と架空戦記。実と虚が見事に入り混じるだけでなく、作りこまれた世界観が抜群に素晴らしい。「ねじまき少女」「都市と都市」などにも言えるのだが、素晴らしいSFは奥行きがあり、街の匂いが漂いそうなほどにリアリティを持っている。
それだけでなく、テンポ良く、読者を飽きさせないスリリングな展開も素晴らしい。
特に本作はデリンとアレック、二人の話が交互に挿入され、普通の作品以上に目まぐるしい構成を取っており、その二者が交じり合ったときには思わず歓声が漏れてしまうほど。

スチームパンクというと長く下火だった印象だが、ここしばらくで急に盛り返してきた印象がある。
「アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う」で始まるパラソル奇譚シリーズもイギリスが舞台のスチームパンクであり、こちらも好評を博している。
その潮流の変化に、時代や政局の移り変わり、また震災などの影響があるのか無いのかは評論家にまかせておくとして、最高に面白い作品であったのである。

作品であった・・・と書きつつも、これは3部作の第1部。2部・3部は年内に出るそうなので、未読の方は続巻が出る前に書店へ急げ!
置いてない可能性があるから大型店へゴウだ!

読書

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
(2009/04/10)
川原 礫

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「このラノ」1位らしいので読んでみた。
いわゆる仮想現実モノ。ゲームの仮想空間内に閉じ込められた主人公達の話で、まあまあ面白いけれども、ツッコみたい所はや文句も色々とある。

というか、この作品をベタ褒めしている人たちはまず「クリス・クロス」や「クラインの壺」を読んでからにして欲しい。

読書

采配采配
(2011/11/17)
落合博満

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僕もたまにはこんな本を読みます。
巨人ファンの僕も、なんのかんの落合は名将だったなあ、としみじみ思うので買ってみました。
特に感動することや目から鱗が落ちるようなことが書いてあるわけではないが、下手なビジネス書を読むよりはずいぶんまっとうで、良いことが書いてある本。

読書

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)
(2009/04)
細川 貂々

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読書

パンチョ・ビリャの罠 (集英社文庫)パンチョ・ビリャの罠 (集英社文庫)
(2011/10/20)
クレイグ・マクドナルド

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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さあ、新年1発目の本はクライム小説で。

メキシコの英雄パンチョ・ビリャの首をひょんなことから手に入れた中年小説家。その首を巡ってFBIやメキシコギャングとの構想が繰り広げられることに・・・

とても面白かった。目まぐるしく動く場面。テンポ良い展開。映画を観ているように爽快な疾走感を味わうことが出来た。
ビリャは実在した人物。そのほかにも実在の作家などの名前がごろごろ出てきて、どこまで史実なのか虚構なのかがあやふやなところがまた面白い。

ビリャの首には財宝の隠し場所を示した地図が埋め込まれており、それが首を巡る構想の原因の一つなのだが、そういう隠された何かを追ってFBIやマフィアが争い、巻き込まれる一般人、という構図は小林信彦の「オヨヨ大統領」を思い出す。あれは確か首ではなくギデオン聖書だったけども・・・

何よりこの本の優れていたのは3部構成になっていた点。ほとんどの部分を1部が占めており、あれっ、まだ2部・3部あるの?と読んでて思ったんだけど、これがまた良い!
むしろ1部だけならまあ普通に面白いアクション小説なのだが、2部・3部があることで、ぐっと深みが増しているし、ハリウッド的エンタメから、急に哀切漂う切ない物語に早代わりする。というよりも、1部は3部の為の壮大な前フリではないだろうか。
ラストの台詞がまた心に刺さる。
「今日死なずにすんだら、バド。もしあのクソったれトリオをやっつけられたら。山岳地帯に行ってみたいな。タラウマラ族を探しにいこうじゃないか。どうして永遠に走っていられるのか、謎を解き明かしにいこう」

いやあ、気持ち良い読書だった。

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