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読書とギターとブログと |2011年06月
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読書

グ、ア、ムグ、ア、ム
(2008/06)
本谷 有希子

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価値観や性格が合わない姉妹が、ぐあむ旅行を通して少しだけ互いの本音を出し、少しだけ互いを理解する、そんな話。

系統としては前田司朗の「大木家の楽しい地獄旅行」に近い気がした。
旅行(普通の旅行ではなくトラブルに見舞われる)を通過する中で、徐々に感情の膜がはがれて、最終的にその爆発、収束となる。

構造論から言えば定番ではあるが、互いに戯曲作家という共通点がなんだか面白い。

あ、小説としては本谷さんにしてはちょっとパワー不足
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読書

蜘蛛女のキス (集英社文庫)蜘蛛女のキス (集英社文庫)
(2011/05/20)
マヌエル・プイグ、プイグ 他

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これは凄い。こんな小説初めて読んだ。
そういった感想は決して比喩でも誇張でもなく、ページを開いて読み始めたときに僕が受けた衝撃は、過去の中でも群を抜いている。
なにせ地の説明文が何も無く、全て会話文しかないのだから。

脚本でも場面説明くらいはあるものだが、あらゆる説明が排除され、我々読者は、2人の会話の中から、その2人の人物像、背景などをぼんやりと読み取っていく。

始めは二人の性別すら分からない。片方がもう片方に映画の話をしているのだが、話している方は女言葉なことから、男女の組み合わせだろうと考える。
だが、読み進めるにつれて、それは同性愛者であることがわかり、二人とも同じ監獄に入れられた囚人であることが分かる。
作品は同性愛者の方が、もう片方に映画の話をしていく中で徐々に二人の仲も深まっていく、という中身であるが、途中で示される事実に、同性愛者の方は、もう片方のことを探るよう所長から言われたスパイである、ということがある。
任務の傍ら、だんだん情が移ってきた同性愛者だったが、保釈を受けて町に出た後に・・・

語られる映画はタイトルも無く、内容から類推できるような一般的なものではないのだけれど、うまく二人の心情などにリンクしており、解説によるとどうやら微妙に原作映画とも変えてあるらしいので、映画通の人ならば更に楽しめるだろう。
また、映画のラストはほとんど男女どちらかが死ぬ悲恋で終わっているが、作品ラストを暗示するかのような、満足した死、というものを終始植えつけさせられる。

同性愛者が語る言葉の一つ一つは、とても柔らかい。暖かい。
様々な側面から、凄い、と言わざるを得ない素晴らしい小説であり、素晴らしい文学である。
こういうものは西洋の作家ではなく、ラテンアメリカならではの力だと思うし、だからこそ、いつも言うが文学って素晴らしいなあ、と思うのである。

読書

秘密の占星術クラブ ?星占いなんかキライ (ポプラポケット文庫 児童文学・上級?)秘密の占星術クラブ ?星占いなんかキライ (ポプラポケット文庫 児童文学・上級?)
(2011/05/10)
夏奈ゆら

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鏡リュウジ先生監修(笑)

読書

僕とおじいちゃんと魔法の塔(4) (角川文庫)僕とおじいちゃんと魔法の塔(4) (角川文庫)
(2011/05/25)
香月 日輪

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魔法の塔シリーズ4巻。
前巻から新キャラを入れての巻。

この人の作品はまあワンパターンと言ってしまえばそれまでなんだけど、何も縛られず自らの信じるままに生き、自然や色んなものを真っ直ぐに愛する作風はやっぱり心を刺すものがあります。

読書

走れ!T校バスケット部走れ!T校バスケット部
(2007/02)
松崎 洋

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これはどうかなあ。
いわゆる弱小バスケ部サクセスストーリーだけど、あまりにも御都合的で更に突飛過ぎる。あと、バスケ経験者はむしろ怒らないか?

新人が巨大だからゴールしたにいるだけで威圧感を与えて点をやらないとか言われてもなあ、うーむ。
読みやすさ。表紙デザイン。あとは展開とかがうまかったんだろうなあ、という印象。
でないと売れてる意味がよくわからない。

読書

チャイナタウンからの葉書 (ちくま文庫)チャイナタウンからの葉書 (ちくま文庫)
(2011/05/12)
リチャード・ブローティガン

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僕の大好きなブローディガンの詩集。しかも池澤夏樹訳。完璧!

ブローディガンらしく、ちょっととぼけた詩や、飲み屋のおっさんみたいな単なる下ネタとかもあるんだけど、ときおり宝石のような詩もあったりして楽しめる。
特に、今回は英語の原文つきなので、英語での韻や発音も味わいながら読むことが出来て素晴らしかった。

一つ一つ、音読しながら読んでみました。
Yes the Fish Music

読書

民宿雪国民宿雪国
(2010/12/01)
樋口毅宏

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山本周五郎候補になった樋口さんの「民宿雪国」

田舎に佇む、古びた旅館「雪国」。車椅子の老人が切り盛りするその旅館には秘密があり・・・

ワケアリ人の旅館というと、浅田次郎の「プリズンホテル」が頭に浮かぶが、あんなハートフルな物語ではなく、むしろ北野武の「アウトレイジ」のように「全員悪人」というキャッチコピーが最もしっくりくる。
特に1話などはその極致で、まさに北野映画を見ているようだった。

だが、この本のすごいところはそんなところではない。一冊の本としての構成が見事なのだ。
旅館のオムニバスとして、連作短編でまとめることも出来ただろうに、そんな安易なことはしない。
最初2話の後は、旅館の主人についての記述。インタビュー、公式の記録、ルポライターが暴いた真実の記録、それらが並ぶ。

旅館の主人について、公式には人格者で、悲惨な戦争からの引き上げ者だと言われている。だが、最後のルポライターの記録では、それらは全て捏造された記録であり、その実殺人鬼であった旨が述べられている。
どちらが間違っているということは無く、どちらも正しい。
それは僕達においても同じことが言え、或る人は良い人だと言い、或る人は悪い人だと言うだろう。
そんな人というあり方を、露骨に描くのではなく、実に巧みな構成を用いて表現した作品。お見事である。

読書

小説ルパン三世 (双葉文庫)小説ルパン三世 (双葉文庫)
(2011/06/16)
大沢 在昌:新野 剛志:光原 百合:樋口 明雄:森 詠

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僕はあまりアニメとかのノベライズって読まないんだけど、今回は豪華な作家陣のアンソロジーなので、ちょっと気になって読んでみた。

書き手ごとにやはり雰囲気が変わってなかなか面白いねえ。だが、やっぱりアニメルパンに馴染んだ世代としては、あのOPテーマ、声、音楽、などが無いとなんとも物足りないところはありました。
もちろん文の良さは確かにあるんだけど、そういう意味では文章のみの表現はどうしても不利になるなあ、と感じました。

光原先生はお会いしたことがあるけれど、ご本人の印象どおり、とても上品な真面目な物語。新野剛志の変なところに下ネタがあるのも好対照。
一番良かったのは森詠のタイムスリップものかなあ。なんだか一番ルパン三世らしい物語だと感じました。

ま、時にはこういう本も悪くありません。

読書

丘ルトロジック  沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)
(2010/10/30)
耳目口 司

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風景が好きな主人公が、丘を愛するクラブだと思って丘ルト部に入部してしまう所から物語は始まる。

地の文がしっかりしているな、というのが第一印象。ラノベにありがちな低い文章力、と括ってしまうにはもったいなく、入間入間くらいには書ける人だった。

ただまあ、高圧・自信家のヒロイン(ワケあり)。けだるそうだけど実は病んでる主人公。
もはやテンプレートと言うのもテンプレートで、ああ、またこういう配置か、とため息をつかざるをえなかった。

内容としても、狂気の正当化、といった明らかに西尾維新の影響をばりばり受けた作品で、なんかもうやれやれ、と村上春樹ため息を再びついたのでした。

面白くなくはないんだけどね、この人ならもっと出来たんじゃない?と思いました。残念
あと、元ムー読者としては、途中からオカルトほとんど関係なくなる点にダメ出しをしておきたい。

読書

真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)
(2011/06/03)
大沼紀子

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速読したせいか、真夜中だけ開く理由はよくわからなかったけど、なかなか面白かった。

オムニバスかと思いきや、最終的に大きな物語になって美しく終結するのもポイント高し

読書

日本語教室 (新潮新書)日本語教室 (新潮新書)
(2011/03)
井上 ひさし

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まさに帯通り

やさしい
ふかい
おもしろい

亡くなられたのが本当に惜しい方です

読書

イチゴミルク ビターデイズ (角川文庫)イチゴミルク ビターデイズ (角川文庫)
(2011/04/23)
壁井 ユカコ

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表紙がかわいくて、なんとなく加藤千恵の「ハニービターハニー」とか思い出すような装丁で、そんな女子な感じの素敵な本かもしれない、と思って買ってみた。

もちろん作り手の意図としてもやっぱりそういう女子な感じの作品を書きたかったのだろうけど、うーん。

現在と過去の思い出が交互に描かれ、OLの日常と、変わってて危ない美しい友人とも高校時代が徐々に明らかになります。
その友人が突然家にやってきて・・・

結論としては、みんな昔のピュアなままじゃいられないんだよね、みたいな終わり方をして、そんなに悪くは無いんだけどなにかが物足りない、そんな小説なのでした。

読書

草祭 (新潮文庫)草祭 (新潮文庫)
(2011/04/26)
恒川 光太郎

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まず表紙が素敵だよね!

恒川さんの連作短編集。
架空の町「美奥」を舞台にした、少し奇妙で怖くて美しい物語です。
母親に無理心中を強いられたことがある少年。自分だけの町を持っている男。業を取り除く不思議な遊び。
津原さんや朱川さんのようなホラーじみた作風でありながらも、そのそれぞれで人の細やかな心が描かれており、なんというか、もう素晴らしいなあというばかりです。
僕がこういう作風大好きなのもあるけれど、こういうの書ける人って本当に尊敬します。

表紙デザインも素敵だし、書店で仕掛けたりしたら面白いんではないかと思える本。

読書

ブードゥー・チャイルド (角川文庫)ブードゥー・チャイルド (角川文庫)
(2001/08)
歌野 晶午

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僕には前世がある。前世での記憶はチャーリーという黒人の男の子。チャーリーは雨の日にバロン・サムデイにおなかをえぐられて死んだ。
そんな記憶を持つ僕は、気味の悪い電話を受けた翌日に義母を殺される。続いて父親も重傷を負い、その謎を調べるために姉と行動を起こすのだが・・・

出だしはとても面白かったのよ。なんか上手くオカルトも交えたホラーに近いミステリを展開してくれるんじゃないか、とわくわくしてたんだけど、だんだん展開が読めるにつれ、なんか、ああ、そんなたいしたネタじゃないんだ・・・と透けてきて残念な感じがした。
現世と過去の記憶が交互に語られるが、途中でまあ、なんとなく動機というか、主な部分のネタは読めてしまう。
それはともかく、僕と姉の関係とか、なんかいろいろもう一押しできたんじゃない、むしろもう一押し出来てれば名作に化けたかもしんない、というところが惜しいとしか言えないなあ。
うーん。惜しい

読書

さらば雑司ヶ谷さらば雑司ヶ谷
(2009/08/22)
樋口 毅宏

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「民宿雪国」が山本周五郎賞候補にもなった樋口さん。

主人公は雑司ヶ谷をまとめるグループの一人。仲間が中国人の子供を売り飛ばし、その子を回収するために中国に行っていたが、帰国した時雑司ヶ谷は姿を変えていた。
グループのリーダーは殺され、憎むべき人間がリーダーになり、雑司ヶ谷の豪雨事件が絡み合い・・・

僕も一時期雑司ヶ谷にいたことがあったので、中に出てくる地名や風景がそのままイメージになって浮かんでくるんだけど、ええっ、雑司ヶ谷ってこんなダークな地域だったのか! という衝撃がとても面白いw

本書を簡単に表すなら、もっとダークで深淵な池袋ウエストゲートパーク@雑司ヶ谷、といったところなのだけど、IWGPよりも一回り大きい。
それはギミックや語られない背景など、なにか計りしれない大きさ、を感じさせられる本なのだ。
挿入される小説など、全てのキャラクターが「生きる意味」を持っていて、うむむと唸らされる。

単純に面白い。面白いけど軽くない。
こいつあなかなか良い本だぜ、と呟いて続編を買うことを決意したのであった。

読書

アジャストメント―ディック短篇傑作選 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-20)アジャストメント―ディック短篇傑作選 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-20)
(2011/04/30)
フィリップ K.ディック

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ちょうど映画も公開してます「アジャストメント」
原作短編を含んだディックの短編集。

デビュー作の「ウーヴ身重く~」を含んだ初期作品中心の作品集で、まあ今更感も若干ある。
「アジャストメント」自体は、80年代のSF,という趣で、ディックらしさはあるものの、「アンドロイド~」などからみられる鮮烈さと衝撃には程遠いものがある。
むしろ、収録されているエッセイなんかは、そうしたロボットと人間についてのディック論が述べてあり、むしろこっちのために買うといっても過言ではない。ちと難しいが。

読書

「ガンダム」の家族論 (ワニブックスPLUS新書)「ガンダム」の家族論 (ワニブックスPLUS新書)
(2011/04/15)
富野 由悠季

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これは完全に衝動買いだなあ。棚で見つけてつい買ってしまった。だいたいワニブックスの新書とか初めて見たぞ。

我らが富野御大が、それぞれのガンダム作品を引き合いに出して、作品論と家族論について語ってくれます。
まあ、アムロと母の邂逅の意味や、F91におけるキャラクター構成とか、家族論としてよりも、富野先生の作品作りの手法を垣間見れる本としてはまあまあ読めた。

ただ、家族論としては、つまるところ、昔ながらの家族と社会が一番だよね、という閉塞的な思考から逸脱することがなく、で? と言いたくなる本であった。

そもそも、富野さんは基本的に昔ながらの、いわば石原的な思想の持ち主なところがあって、そこが僕はどうしても相容れないところがあります。
あれだけ時代に新しいSFアニメを作る人なのに、結局は富野さん自身も重力に魂を引かれる人間だったのか、という落胆がある。
いや、むしろそれを自覚していて、いわば現代人類のアンチテーゼとしてニュータイプは描かれたのか。だからあれだけ悲劇的になるのか、などとなんか色々と思ってきましたが、つまりなにが言いだいかと言うとνガンダムが一番大好きだということです。

読書

YUIGON ~もはや最期だ。すべてを明かそう。YUIGON ~もはや最期だ。すべてを明かそう。
(2011/05/20)
浜田 幸一

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この本で絶筆するとのことなので、期待して読んだのだが、特に暴露本的な何かがあるわけではなく、少し肩透かしをくらった気分であった

読書

NOVA 4---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 4---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
(2011/05/07)
大森 望

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大森望編のSFアンソロジーNOVAも4冊目。今回はラインナップを見て分かるとおり、森田季節など昨年ハヤカワJAデビューしたラノベ出身者SF中心の造りになってます。
だから、というわけではないけれど、やはり割かしライトなSFが多かったような気がしました。
京極夏彦幻のデビュー作が載っている点が買いか。

安定感あったのはやはり北野勇作。会社に閉じ込められた社員が、なんか人を襲う社員食堂券売機に立ち向かう話。こういうの書かせると間違いないよね。

林譲治は吸血鬼が普通にいる世界でのミステリー。既視感はあるが面白いし良いんじゃないかと思ったがいかんせんボリューム不足。
むりやり短編にまとめようとした結果、なんかあらすじと設定を追って終わってしまった感じになってしまったのが残念。中篇くらいで書いて欲しい。

最果タヒも最初は良かったのになんか落としどころはそこかよ、という残念感。山田正紀はいつものことながら、なんだかよくわからん。

やっぱり今のところNOVAは2が最高傑作だったな、と思って読了したのであった。

読書

小心者的幸福論小心者的幸福論
(2011/03/05)
雨宮処凛

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雨宮さんの本は前から好きで、なんか社会に出てから読むと特に、頑張らなくて良いんだよ、という内容に救われる部分があります。

読書

キャプテン・クッキング 最高のレーズンを探せ! (集英社みらい文庫)キャプテン・クッキング 最高のレーズンを探せ! (集英社みらい文庫)
(2011/04/05)
三日月 シズル

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突然いなくなった偉大なコックの父親を探して、息子のクッキングは友達のリビングと旅に出る。

ゼンマイ式の舟とか、ギミックはそんなに悪くないんじゃないかと思う。あと、女の子が何かエロい。
ただ、なんか子供だまし、というか、作者が児童書を履き違えてかいているような気がしてならない。
児童書とはとても深遠なるモノだし、子供はあんがい読書能力は高いぞ。

読書

ラブオールプレー (ポプラ文庫ピュアフル)ラブオールプレー (ポプラ文庫ピュアフル)
(2011/05/07)
小瀬木 麻美

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言いたいことが多すぎてもういいや

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