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読書とギターとブログと |2011年01月
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読書

チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)
(1989/12)
カート,Jr. ヴォネガット、カート・ヴォネガット・ジュニア 他

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出かけるたびに本を買ってくるから、読めてない本がベッドの脇に小山のようになってきて、いつ雪崩がおきないか不安でならない。
名作を探すのは、川の中で大粒の砂金を探すくらいに難しいが、川を攫い続けるのが仕事だから、平日の夜も休みの日も、僕は膝まで川の中に浸かって、ザルを動かし続ければいけない。好きじゃなきゃできない仕事、というか、半分病気くらいでないと、できない仕事だな、とたまに思う。



僕の大好きなSF作家、ヴォネガットの長編。
ヴォネガットの様々な作品には、キルゴア・トラウトという架空の貧乏SF作家がよく出てくる。手塚治虫の漫画におけるヒョウタンツギのように、作品を超えて、時には重要な、時には本筋とは関係ないポジションで登場する。
そんなトラウトがついに主人公となった作品。

ヴォネガット自身のイラストと、独特のユーモアとペーソス溢れる文体が反復横飛びをしながら話が進む。

この本のあとから、ヴォネガットは名前のあとに付けていた「ジュニア」を除くのだけど、僕個人的には、この作品までのヴォネガット・ジュニア時代の作品の方が好きかな。
なんとなく軽さが消えて、重くなってしまった感があり、この本にもその兆候が見られる気がしました。

ともあれ、ヴォネガットファンは読んでおくべき一冊
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読書

夕方らせん (新潮文庫)夕方らせん (新潮文庫)
(2001/06)
銀色 夏生

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掌編小説なので、少し短い文を読みたいときには良いですね。エッセイを読むとはまた違う趣

読書

僕は友達が少ない (MF文庫J)僕は友達が少ない (MF文庫J)
(2009/08/21)
平坂 読

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これで売れるんだから、今の小説はどうなっているんだろう。しかもそれが「このラノベがすごい」とやらにランクインしているんだから笑えない。
イラストの力が8割の小説。まあイラスト込みでのラノベだけれども。
ただ、僕が学生の頃は、ラノベはもう少し小説として質の高いものが揃っていたことは断言できる

読書

ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)
(2008/05/20)
田中 啓文

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社会人の飲み会って、なんで焼酎がデフォなんだろうなあ。あまり好きではないんだけど、いやおうなしに好きにさせられる。でも、チェイサーマジックを発動させやすいのは良いところ。
酔っ払ってめんどくさい電話をかけてしまった方には、この場をかりて心からお詫び申し上げたい。


田中啓文さんの落語ミステリー2巻目。
演じる落語と、話の内容が綺麗に噛み合い、人情も込められていて、とても面白い。
それだけに留まらず、現在の落語界に鋭く突っ込んで話を作っているので、軽さだけでなく読み応えもなにげにあります。

読書

宇宙の果てのレストラン (河出文庫)宇宙の果てのレストラン (河出文庫)
(2005/09/03)
ダグラス・アダムス

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なんかふと思ったけど、電子書籍に順応する人って、コミケの時にカタロムを買う人達なんだろうな。そして僕はカタログ派。
あと、電子書籍になったら、サイン本の概念ってどうなるんだ? 
なんかイベント会場に行ったら通信で貰えるレアポケモンみたいな感じになるのかしらん。


銀河ヒッチハイク・ガイドの2巻目。
鬱病のロボットが良い味出してるなあ。自殺願望のあるロボットってとても哲学的だ。
間違いなく、シリーズ最高傑作。

読書

レイン〈1〉雨の日に生まれた戦士 (アルファポリス文庫)レイン〈1〉雨の日に生まれた戦士 (アルファポリス文庫)
(2009/04/30)
吉野 匠

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売れてるけどねえ。
最近のファンタジーはライトノベルとの境界があいまいになってる気がする。もとからあいまいな境界だけど。

でもまあ、この本は正統派ファンタジー好きは怒るんじゃないかな。

読書

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2008/08/21)
山本 渚

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うーむ。うーむ。


これもちょいちょい売れてますので買ってみた。

高校の図書委員会の仲間の甘酸っぱい青春モノ。
それ以上でもそれ以下でもなく、繊細な心を描いた云々と言えば聞こえは良いが、その実、中身はすっかすかの本。
でっ!?と思わずつっこんでしまいそうな何も無さで、もう少しスパイスが欲しかった。
もっとも、こういう言葉はあまり好きではないけど、スイーツ(笑)にはちょうどいいくらいの本なので、なんかそういう読者層を狙った辺りとか、すっかすかなとこらへんがとてもメディアファクトリーらしい本だとも思った。

読書

バールのようなもの (文春文庫)バールのようなもの (文春文庫)
(1998/09)
清水 義範

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タイトルがとても清水さんらしいよねえ。
このタイトルに全てが集約されていると言っても過言ではない。

読書

さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) (ハヤカワ文庫JA)
(2010/05/10)
大西 科学

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やっぱり、ペンギンと題に入れるなら、ちゃんとペンギンを活かさんと。ころころ形かえる設定って何やねん。
量子力学を取り入れた設定は面白かったのに、中盤から突然2流のライトノベルになってしまってガッカリ。
とてもガッカリ。

読書

新世界より(下) (講談社文庫)新世界より(下) (講談社文庫)
(2011/01/14)
貴志 祐介

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今日の教訓
うん。ジョイフルで安物の熱燗なんて飲むもんじゃないな。


貴志さんの日本SF大賞作品。2日がかりで上・中・下・を一気に読み切りました。ホテルはもちろん、車に持って行って仕事の合間にも読み進める熱読ぷり。

感想を述べようとすると、やべえよこれやべえよと出川哲郎みたいなコメントしか出ないのが情けないところだが、語る言葉をなくすほどに圧倒的なスケールと濃密すぎる世界観にただただ感動させられるだけだったのが正直なところ。

遠い未来。呪力を手に入れた人類は、幸せな日々を送っていた。記憶の違和感や、人から忌まわれるバケネズミなど異形の存在にかすかな疑問を抱いていた私だが、キャンプで立ち入り禁止の場所に入り込み、過去に作られた自立式の図書館を見つけて、封印されていた過去の事実を知ってしまった所から、私たちの運命が大きく変わり始める・・・

貴志さんはさすがホラー小説の名手らしく、随所に恐怖を盛り込むのがとても上手い。
前半の管理社会描写では、社会から落ちこぼれた人間がこっそり処理され、無かったことにされる光景は、神隠しのような恐ろしさを覚えるし、ラストの悪鬼に追われるシーンはジェイソンさながらの恐怖だ。

管理社会。人間の本質。種の進化。
色々なテーマを盛り込み、それを細部まで練られた独特の世界観にぶちこんでまとめ上げたのはさすが。
椎名誠とナウシカとダンシモンズを足してぐるぐる練ったような名作で、タイトルの「新世界より」もとても効果的に使われている。
SF・ホラーだけではなく、きちんとエンタメもしていてもうありがとう!

興味深かったのは、管理社会はやっぱりハックスリーやハーモニーとかみたいなフリーセックスと、異端排除の思想が根底にあるんだな、という点と、ラストに出てくる悪鬼のイメージは「ハイペリオン」のシュライクがベースじゃないかな、という点。

嘆息するほど素晴らしい作品なので、時間があれば必読の作品。
1冊ごとがぶ厚い上に、上中下仕様だけど、ぐいぐい読ませられます。

読書

新世界より(中) (講談社文庫)新世界より(中) (講談社文庫)
(2011/01/14)
貴志 祐介

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読書

新世界より(上) (講談社文庫)新世界より(上) (講談社文庫)
(2011/01/14)
貴志 祐介

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日本SF大賞の本作、ついに文庫化。
書店で見つけて、思わず口のなかでおお、と呟いて、即座に上中下を購入。

いや、これはヤバいよ
なんというか、すごい。

読書

ダンシング・ヴァニティ (新潮文庫)ダンシング・ヴァニティ (新潮文庫)
(2010/12)
筒井 康隆

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今週はずっとお泊りなの。わびしい


筒井先生の新刊。
反復横とびのように、同じパートが繰り返されつつ進むのだけれど、繰り返されるごとに状況などの記述が少しづつ変わる。
凡庸な作家がこんな文章を書いたら間違いなくつまらないものになるんだけれど、そこをきっちり文学だけではなくエンタメにも昇華させれる力があらためてさすが筒井先生と感嘆せざるをえない。
あと、ところどころキャラクターが魅力的。

解説で清水良典はジャズの即興と書いていたけれど、むしろ僕が思ったのはボレロの演奏のような小説だな、ということ。同じリフレインを繰り返しながら、曲は進み、終局に近づいていく。
壮大なクラシックのような一冊。
筒井ファンならずとも、必読です。

読書

NASAより宇宙に近い町工場NASAより宇宙に近い町工場
(2009/11/05)
植松 努

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芥川・直木が発表されました。
それぞれ二人受賞って正直あげすぎじゃね?と思ったり。ただでさえ、年に2回あるのに、インフレにもほどがあります。
道夫さんはもうずっとノミネートされるけど取れない、って立ち位置の方がおいしかった気がするなあ。
芥川賞の女性はなんかサラブレッド文学一家らしいので、けっ、て感じ。
なんというか、色々とどうもパッとしない感じなので、書店でもあんまり売れないだろうなあ、と思います。

そんなことより、僕はウイスキーマガジンライブのオフィシャルボトルが発表されたのが気になります。
羽生蒸留所のラストボトルはたぶん高いぞあれ。かなり欲しいけど。


北海道の植松電機は独自でロケットの開発をしています。
利益ど返しで、ただ夢のためにロケットを作るその情熱と、夢をあきらめない、ことをテーマに植松電機の社長が綴ったエッセイ?みたいな本。

植松電機の開発してるロケットはカムイロケットといって、かなりエコで安全性の高いポリエチレン燃料を使っていて割と注目を浴びているのですが、僕の期待したそういう詳しい宇宙開発関係の内容はあまりなく、むしろ宇宙とかよく知らない人が読んで、がんばろう、と思えるような作りになってます。

言ってしまえば、いわゆる自己啓発本に近いものはあるんだけど、なんだかんだ、ちょっとがんばろう、と思いました。
子供とかにおすすめ

読書

妙なる技の乙女たち妙なる技の乙女たち
(2008/02)
小川 一水

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近未来の働く女性オムニバス
宇宙服のデザインコンペなど、ちょっとした未来を思わせる設定が面白く、さすが小川先生、って感じ
隠れた良作

読書

迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!! (迷い猫オーバーラン! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!! (迷い猫オーバーラン! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2008/10/29)
松 智洋

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思っていたよりは面白かった

読書

プレシャス・ライアー (光文社文庫)プレシャス・ライアー (光文社文庫)
(2006/07/12)
菅 浩江

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アイラモルト福袋AKBが届いたのですが、いやあ、驚いた。さすがはウイスク・イー、まさかオフィシャルボトルを送るようなしょうもないことはしないと思ったけど、このチョイスは読めませんでした。
Aは絶対アートベグだと思ったけど、アード・ビグって何やねん! と思ったら、アイラモルトをブレンドしたヴァッテッドモルト。すさまじくピートの効いた通好みの一本。Bはボウモアだが、ボトラーズブレンドの11年もの。僕はボウモアはあんまりオフィシャルボトルの味は好きでは無いのですが、これは美味しい! さすが名門ボトラーズの一品。 Kはキルホーマンで、まあ妥当かな。ちょっと甘みがある味。
これで1万円はかなりお買い得なセットの福袋セットは、ウイスク・イーの通信販売で16日まで。


菅さんの近未来SF。研究者の従兄弟の仕事を手伝ってバーチャルリアリティの世界に入る主人公だったが、そこで彼女は何者かに攻撃を受ける。その正体を探るうちにバーチャルリアリティの世界に入り込んでいき・・・

「博物館惑星」で見られる菅さんの叙情的な内容とはうって変わってかなりガチガチないわゆるSF!って感じの作品。
パソコンの専門用語やら量子論まで、目を白黒させるような単語が飛び交うので、普段からSFが好きな人でないと読み進めるのは正直難しい。
菅さんファンの僕もなかば眠気と戦いながらなんとか読みきった感じなのです。

バーチャルリアリティと現実の境界が曖昧になって・・というのは定番であり、なんか主人公描写が薄いな、ときになってたのでオチも薄々は勘付いていたのですが、予想通りで良いやら悪いやら。
ちょっとヘビーな本なので、ディープな菅さんファン以外はあまり薦められない一冊。

読書

空の彼方 (メディアワークス文庫)空の彼方 (メディアワークス文庫)
(2010/01/25)
菱田 愛日

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小さな武器屋を営む女の子は昔の男が行方不明でその帰りを待ち続けていおり、そこに通い詰めてる若い男が「昔の男死んでたから俺にのりかえな!」っていうお話。

というと身もふたもないが、まあ、そういう話。
なんか良く悪くもなく、平凡な小説

読書

妻は、くノ一 (角川文庫)妻は、くノ一 (角川文庫)
(2008/12/25)
風野 真知雄

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売れてるねえ。

変わりものの主人公の元に嫁いだ妻は、実はくノ一だった。
仕事を終えて、そっと姿を消した妻だったが、優しく不思議な魅力のあった夫のことを忘れられない。
夫も妻を追って都に向かうのだが、意外な出来事に巻き込まれていき・・・

危なっかしい夫を、かげながら見守る妻。それぞれの微妙なすれ違いが面白い。
各巻独立してるのかと思いきや、長編でどう落とすのか、いやまあ落としどころは見えているが。今後が気になるところではあるけれど、ちくと巻数が出すぎで読み進めるのも大変だなあ。

読書

夢美と愛美の消えたバースデー・プレゼント? (角川つばさ文庫)夢美と愛美の消えたバースデー・プレゼント? (角川つばさ文庫)
(2009/11/03)
唯川 恵

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まあ悪いとは言わんけどさ、こういう児童書から好きだの嫌いだの付き合うだの付き合わないだのって、ちょっとどうかと思うよぼかあ。
石原先生、こういうのは良書なんでしょうか、悪書なんでしょうか。僕にはわかんないっす

読書

マンガでわかる 宇宙のしくみと謎マンガでわかる 宇宙のしくみと謎
(2010/12/22)
不明

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泊っているホテルの隣のスーパーでよく買い物をします。
ホテルの部屋には当然、レンジは無いので、温めるものはスーパーのレジで温めるわけですが、ビールを買って、半額の焼き鳥をレンジでチンしていると、さすがの僕でもなんとも侘しくなったりするのです。
ホテルで緑のたぬきを作っていると、もっと悲しーくなったりするそんな木曜日


書店で見かけてついつい購入。
マンガで、と書いてますが、時々に挿入されるだけで、他は基本的に写真と文章での説明。全編カラー写真の割にお求めやすい金額で頑張ってるなあ、と思います。
宇宙の誕生から、最新の宇宙開発までしっかりツボを抑えていて、なかなか面白いです。
宇宙が好きな人はお買い求めあれ。

読書

月光亭事件 (創元推理文庫)月光亭事件 (創元推理文庫)
(2009/06/25)
太田 忠司

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ゴシック、1話を見ました。
ころころ転がるゴスロリ娘が可愛かったです。あと、メガネの先生がもっと可愛かったです。
原作を読んだ身としては、かなり走り気味な1話でした。


大田さんの少年探偵ものの1巻目。
中年探偵と、切れ者の少年が密室トリックを解き明かしにかかります。

読みやすく、テンポよく、すらすらと読めます。解説をはやみねさんが書いているように、児童書でもいいんじゃないかと思うくらい。
まあ面白かったんですが、文句の言い所としては、やっぱ密室トリックに大掛かりな部屋の仕掛けを使っちゃいかんですよ。イリュージョンじゃないんだから。

読書

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)
(2001/10/19)
荻原 浩

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ウイスク・イーのオンラインショップで、新年の福袋を販売してまして、1万円でアイラモルト3本詰め合わせ(1万8千相当)というのがあったので購入。
アイラモルトAKBセット、とあるので、Aはたぶんアートベック。Kはキルホーマンだろうけれど、Bはボウモア?ブナハーブン?ブルイックラディ?
ボウモアだとあまりにもド直球すぎるので、他の2つであることを期待しながら、届くのを楽しみにしております。


直木賞候補にもなっております萩原さんのデビュー作。
辺境の村、牛穴村。過疎化を防ぐ為に、村人達はつぶれかけの広告会社と組んで村おこしを始める。その目玉は湖に古代の恐竜のハリボテを浮かべて、ネッシーならぬウッシーとして売り出すことだったが・・・

なんというか、とても面白い。映画化すればいいのに、と言ってしまえるほど完成度が高く、ある意味でエンタメ小説として完成されきっております。
最後のスパイスもクスリとさせられ、うん。お見事。
使ったら負けだとわかっているが、本当に純粋に面白い本なので、あらゆる人におすすめです。
直木賞取ったら書店に並ぶぞお

読書

ドラゴンブラッド (MF文庫J)ドラゴンブラッド (MF文庫J)
(2010/10/21)
伊上 円

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まあ、いわゆるラノベっぽいラノベで、それっぽく書いたらそこそこまとまってたのでまあいいや新人賞くらいあげますみたいな本。
まあそんなヒドイとは言わないけれど、これで賞とってデビューできるんだから、買い手市場だなあ、と思わざるをえない。

読書

キリハラキリコ (小学館文庫)キリハラキリコ (小学館文庫)
(2010/12/07)
紺野キリフキ

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まず、表紙が良い。
瀬戸内美術展のなんかよくわからないオブジェを髣髴とさせる装丁に、なんとも手を引かれて買ってしまいました。

キリハラキリコの住む町、キリキリ町では、不思議なことが起こる。
偽モノの教室。お湯ではなくてお蕎麦が出てくるシャワー。毎月、月の変わりを知らせに来る暦屋。
そんなへんてこりんな出来事をキリハラキリコの日記形式で綴られる。

こういうヘンテコ不条理系、大好きなんですよねぇ。クセがあるので万人に受けるタイプではないのでしょうが、ハマルひとはどっぷり浸かってしまうのだろうなあ、と思います。
日記形式で、最後にメタメタで纏めているのも秀逸。

どこかでこういう雰囲気の小説を書く人いたよなあ、とずっと考えてたんですが、思い出しました。川上弘美だ。
そう、川上さんみたいな独特の世界があって、とても素敵な小説です。
ヘンテコワールドが好きな方にはかなりおすすめ。これはいいわあ

読書

ダーティペアの大逆転 (ハヤカワ文庫JA―ダーティペア・シリーズ)ダーティペアの大逆転 (ハヤカワ文庫JA―ダーティペア・シリーズ)
(1988/04)
高千穂 遙

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これでダーティペアの既刊は全部読んだかな?

読書

漂流 本から本へ漂流 本から本へ
(2011/01/07)
筒井康隆

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いうても薄給ですからね。基本的に買うのは文庫が多いんですが、久しぶりにハードを購入。
装丁がきれいだなー、と思ったのと、やっぱり筒井先生ですからねー。ファンとしてはお布施も必要かな、と。

筒井先生の軽い自伝と、その時々で読んできた本の書評本。
毎度毎度、筒井先生だけは、どんだけ読んでんねん!と感服させられ、同時にホント僕なんてまだまだ鼻くそくらいにしか本を知らないペーペーだな、と落ち込んだりします。
でも筒井先生はIQが140以上あるらしいので、本格的に頭の構造がなんか違うんだろうな、と半ばしょうがないや的な思いもあるので、まあいいかな。

知ってる本やさっぱり知らない本。いろいろありまして、これからどんな本読もうかな、と迷っているときの一つの指標として使える本です。
ただ、ファン以外は文庫化を待つのが吉。

読書

人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖 (二見時代小説文庫)人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖 (二見時代小説文庫)
(2010/11/26)
倉阪 鬼一郎

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事情あって武士を捨て、料理の道に進んだ主人公。
追っ手から身を隠しながら、ひっそりと構える小料理屋で、丹精こめて料理を作る。

「みをつくし料理帖」を気に入ってまして、時代料理モノは良いかもしらん、と思って買って見ました。
まあ面白くないことはないんだけど、なんだか、薄いのよね。
「みをつくし~」の方がぎゅっ、と身がつまっていて、しっかり味があったように思います。キャラクターの多さなんかもポイントなのかもしれません。
料理も香りがたちのぼるほどではなく、文字だけで美味しそう!と思わせるには少し遠いかな、という印象でした。

というか何より、主人公が追われてる、という設定がポイントだと思うのに、ラストでその主人公が背負っている背景が解消されちゃって、ええ!という感じ。
別にいいけど、続巻はどうするんだろう?

読書

わすれなぐさ (河出文庫)わすれなぐさ (河出文庫)
(2010/03/05)
吉屋 信子

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わがままなお嬢様。優等生の女の子。風変わりな少女。
3人の少女達による、耽美の香り漂う昭和ロマン小説。

やはりなんといっても吉屋信子なので、つまりは「おねえさま!」的な小説で、元祖百合作家といっても過言ではないのであります。
森奈津子みたいに、下ネタには走らずに、終始上品な百合を描いてあり、これはもはや芸術だなあ、とか思いながら読むことが出来ます。

たまにこういうの読むと、とても楽しく新鮮に読むことが出来て面白いのです。

読書

カーの復讐 (講談社文庫)カーの復讐 (講談社文庫)
(2010/11/12)
二階堂 黎人

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二階堂さんによる、ルパンもの。

なんか古きルパンへのオマージュとかを含めたパスティーシュ小説かなんかかと思って買ったのですが、まさかそのまま怪盗ルパンの物語で驚き。
確かにオマージュはふんだんに詰め込まれていて、ああ、そうそうルパンってこういう感じだった、といちいち頷きたくなる、そういう場面がありました。
一人称が「おれ」でときどき「おれさま」とか使うあたりとか特に。

まあだから新作の怪盗紳士ルパンの小説だと思えばとてもすっきりする小説です。
偕成社やポプラ社のルパンを昔愛読していた人向けの本。
ルパンを読んだことない人はやっぱり正統ルパンから読みましょう。「奇巌城」とかいいよね!

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