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読書とギターとブログと |2010年11月
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読書

小袖日記 (文春文庫)小袖日記 (文春文庫)
(2010/07/09)
柴田 よしき

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失恋した女性は落雷と共に平安時代に飛ばされる。
女房の一人の精神の中に入った女性は、源氏物語作者のネタを探すべく奔走する。

最初はまぁいまさらチープなネタを・・・と思い、読むのを止めようかとも思ったけど、詳細な平安時代の風俗を交えた内容がなかなか頑張って、なんとか最後まで読みました。
若い女性にはいいかな、と思うけど、もっとミステリー色を強くした方が楽しめたとか、単純にタイムスリップだとパラドックスの問題が出るから、平行宇宙ということにしてるけどその説明が「ちょっと重力が薄い気がする」という記述だけだなんて、SFを舐めるのもほどがあるとか思ったりしたけど、まぁこれくらいが万人には良いのかなーふーんという感じ。
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読書

スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
(2010/11/25)
グレッグ・イーガン、ジェフリー・A・ランディス 他

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なんだろうねえ。好きなことを仕事にできるから幸せとは限らない。
それだけ自分にプレッシャーもかかるし、周りとの戦いも苛烈でそれらに押しつぶされそうになるのを日々ぎりぎりのところでしがみついている感じ。
何かのはずみでぷっ、と張り詰めたものが切れてしまいそうな危ういバランスを毎日過ごしています。
色んなものを捨てて本を愛してきたし、それなりの自負を持って今の僕があるのだけれど、だからこそ誰にも負けられないという重圧が僕を苦しめる。
本に全てを注いできたから、本を除いたら僕から何も残りはしないのだ。
雨の中で傘も差さずに踊る者がいてもいい。それが自由というものだ。
もっと自由に、もっと気楽に生きられたらどれだけ楽なのだろうと思うけれど、この世の中はそんなこと許してはくれやしない。


ハヤカワ50周年記念アンソロジーの最後3作目。最後はポストヒューマンがテーマ。
テーマからわかるように、サイボーグから始まる身体表象の変容を中心の作品が集められてます。

気に入ったのは「技術の結晶」
眼球から始まり、どんどん自分の体を機械化していく男の物語。まるでコメディのような重ね方だけど、その狂気じみた行為に一種の不気味さも感じてしまう。
マイクル・コーニイの「グリーンのクリーム」もさすがの一品。
人口増加のため、人をブロックごとにわけ、決められたブロック以外の人間は体を機械のBOXに押し込めて、代謝の必要をなくした世界。
BOXの上に人の顔が乗っている様子は文字だけでも気味の悪さを感じてしまうが、なるほど合理的だとしみじみ思う反面も。
一つの未来像を描くだけでなく、ちょっとした人間関係を上手くからませる技術はやっぱすごいねえ。


口に合う作品・ちょっと微妙なものもあるけれど、これぞSF!といったテーマの必読の一冊。

読書

恋する日本語 (幻冬舎文庫)恋する日本語 (幻冬舎文庫)
(2009/04)
小山 薫堂

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おくりびとの小山さん。

いっぷう変わった日本語を短い詩文とともに紹介する。
いわば、ルナールの「博物誌」の日本語版。
スイーツな女性にもってこい

読書

逆転の翼―ペンシルロケット物語 (ノンフィクション科学の扉)逆転の翼―ペンシルロケット物語 (ノンフィクション科学の扉)
(2005/11)
的川 泰宣

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萌え衛星辞典を読んでから、自分の中で衛星ブームなんです。色々と衛星関係の本を取り寄せて勉強中。


糸川教授のペンシルロケットからH2-Aまで日本のロケット開発について詳しく書いてあります。そのほかに、フォンブラウンやコロリョフなど海外のロケット開発の祖についても触れていて、けっこうありがたい。
ペンシルロケットって安価で大量生産が効いて、すごく日本らしいロケットだと思います。
そんなペンシルロケット開発の父が、先日はやぶさの舞い降りた小惑星に名前の付いた、糸川教授。

読書

あたらしいみかんのむきかたあたらしいみかんのむきかた
(2010/11/16)
岡田 好弘

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いや、これ本なのよ。
めちゃめちゃ面白いよ。本屋でみかけたら品切れになる前にまず買おう!

読書

1973年のピンボール (講談社文庫)1973年のピンボール (講談社文庫)
(2004/11/16)
村上 春樹

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昨日は早稲田大学でノルウェイの森の試写があったようですね。
もはやモダーンな大学に成り果てたとはいえ、村上春樹の望む空気が少しでも残っているのは、やはり早稲田かなあと思います。


だからというわけではないけれど、今日は村上さんの「ピンボール」を読んでみました。
相変わらずのすべらかな文体は、なんだか波に揺られているように心地よくて、不本意ながらやっぱ上手いなぁこんちくしょうという感じ。
ただ、内容としてはちょっと物足りなかった。物語としては「風の詩を聞け」の方がよっぽど完成されていたような気がして、少し不満ののこる読書

読書

東京バンドワゴン (集英社文庫)東京バンドワゴン (集英社文庫)
(2008/04/18)
小路 幸也

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「くっ、こうなったら、奥義ヒガシノケイゴを出すしか・・・」
「やめろ、集英社! あれは年に一度しか出せない技じゃないか! おまえ、死ぬ気か!」
「だが、あれをつかわないあとヤツら(任天堂・ソニー)には勝てないんだ」
「だが、しかし!」
「俺が手伝おう!」
「誰だ、お前は」
「俺は実業之日本だ!」
「お前は、もう一人のヒガシノケイゴ継承者・・・」
「ふっ。一度は文庫を捨てた身だが、出版の危機とあっちゃあしょうがねえ」
「実業之社・・・」
「さあ、行くぞ、心と言葉を合わせるんだ」
「いくぞ、「白銀ジャック」!」

「何てヤツだ・・・ヒガシノケイゴでも倒せないとは」
「こうなれば、もはやあれしかない・・・」
「まさか・・・」
「そうだ、ムラカミハルキだ」
「やめろ、新潮社! あれは禁断の技。封じられた技だぞ!」
「だが、ヤツを倒すには、1Q84を3発ぶつけるしか他には・・・」
「やれやれ、これだから古い奴らは困る」
「お前は!」
「老いぼれどもが、雁首そろえてふがいないな」
「お前は・・・電子書籍!」

・・・こんな夢を見た



小路さんの代表作。逆に言うと、このシリーズ以外の他があんまりぱっとしない。


下町の古本屋「東京バンドワゴン」に住む三世帯の家族が巻き起こす人情話。
「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ」をキャッチコピーに上げているように、今は絶えて久しいお茶の間ドラマの香りが漂う。いわば温くてまったりした渡る世間は鬼ばかり。

伝説のロッカーの爺ちゃんいたり、未婚の母いたり、それに言いよる外人いたり、登場人物がそれぞれ豊富で個性豊か。小説としては若干出しすぎじゃないかとも思うが、混乱を起こさせずに上手く処理していて案外違和感はなかった。
また、この小説でとても目に付き、感心したのがモブシーンを書き分けている部分。
脈絡の無い食事中の大勢での会話などを、会話文を多重に重ねることで、見事に無秩序な団欒風景を生み出していて、とても感動させられた。こういう多重な会話表現って映像でしか無理かなあと思っていたので、うむむと唸ってしまった。作者もたぶん気に入っているのか、ちょくちょく入れてくる。


登場人物にクセがありすぎ、押し付けがましい善意に満ちた世界で、若干後半は胸焼け気味ではあったが、おおむね面白く読めました。
ありそうでなかった世界。ねじめ正一の「高円寺純情商店街」とか中場利一の「岸和田少年愚連隊」なんかと空気としては近いはずなんだけど、空気の質が違う。
もっともっと濃厚で、とろりとした世界。なんとなくそれは人工の甘味料のような濃厚さを感じることができる。
そうか、それこそが「テレビドラマらしさ」なのだろうか。

読書

オーメン (河出文庫)オーメン (河出文庫)
(2006/05/16)
デヴィッド・セルツァー

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ぼく、めったにホラーって読まないんです。
苦手というか、ホラーって小説よりも映像のものかなぁという変なイメージがあって、あんまり手に取らずじまいだったんですが、最近、津原泰水なんかを愛読することもあって興味がわいていたところに見かけて購入。

いやあ、さすがに題名くらいは知っていて、ホラーの名作なのも知ってたけれど、映画とかはまったく見たこともないので、ほぼ白紙の状態からの読書。
666が悪魔の数字くらいは知ってたよ!


読了した結論を先に書くと、とても面白かった。たいそう満足させられた。
アンチキリストとして誕生した悪魔の子、デミアン。政治家夫妻の子供と入れ替えられて育てられた彼は、徐々に一家に不穏な影を落とし始める。


読んでいて強く思ったのが、これ、日本人の僕だから上質のホラーとして単純に楽しめたけど、キリスト教徒の人が読んだ時の恐怖はハンパないだろうな、ということ。
徐々に凄惨さが増すのがやっぱりいいね。
家政婦の自殺から始まり、最後の映像的な(映画だしな)盛り上がりまで、ぐいぐいと読者を放さずにひっぱってくれる。ピエロのようなお手伝いも存在感があって雰囲気を作っている。
ホラーを読みなれていないせいか、最後はなんだかんだ丸くおさまるんだろうと思った僕をあっさりと裏切ってくれたのも素敵。

ていうか結局、悪魔のすごさはよく分かったし、怖かったんだけど、神の救いはまったくないんかい、とか最後の辺りで思わずつっこんだけど、まぁ世の中そんなもんなんだろう。
次はリングくらい読んでみようかしらんと思いました。

読書

萌え萌え銃器事典萌え萌え銃器事典
(2006/06/21)
萌え銃器制作委員会

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仕事をしていてわかったこと。
困った時に間を持たせられる鉄板ネタは、天気と野球の話だということ。
野球の話の汎用性の高さと言ったら!


今日のホテルは格安の和室。
なんか変だと思ったら、どうやらワンルームマンションを改装して泊れるようにしているらしく、
なんか間取りとか造りが昔の僕の部屋に酷似していて、不思議な気分になる。
何も荷物が無い時の部屋に泊っているようなもので、どうも上手くボられてる気もするんだけど、よく考えれば格安だし広さも通常のホテルの部屋からしたら広々使えるのでお得のはずなんだけど、このぬぐい去れない違和感はなんなのだろうか。


ついついなんとなく買ってしまった本。
思っていたよりもずいぶんと面白くてびっくりしてしまった。
詳しい銃器の本でも買ってみようかしらんと思えるほどには、興味の窓口として優れた本だと思う。
萌えに関しては、ゆうほど萌えない。

読書

削除ボーイズ0326削除ボーイズ0326
(2006/10)
方波見 大志

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ホテルの壁に、地中海の港みたいな絵がかかっているんですが、こういう所に何も考えずに行ければどれだけ気持ちが良いことだろう。
そう、仕事を忘れてまるで別世界に迷い込んだ錯覚を与えるような部屋の造りにしてみたら、色々とお疲れのサラリーマンの皆様は喜ぶんじゃないだろうか、とか思いましたが、飲み会代くらいの格安ビジネスホテルにそんなものを求めるのがそもそも間違っております。


カメラっぽい変な機械で写真を撮った時から3分26秒前のできごとが消去される、らしい。
そんな機械を手に入れた小学生が云々。


言いたいことはいろいろあるんだけど、多すぎるから2点だけ。
・とりあえず、読者にわかるように伏線を張るということ、またその伏線をきちんと回収する、ということを覚えよう。
・こういう時間改変モノはかなり造り込まないと火傷をするだけなので、ネタの発想から考えなおそう。コニー・ウィリス先生の御本を読みましょう。


ていうか、3分26秒って何やねん!

読書

宇宙屋台へおいでませ (フラワーコミックススペシャル)宇宙屋台へおいでませ (フラワーコミックススペシャル)
(2010/11/10)
うつろ あきこ

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さすがに疲れてきたなぁ。人が働かなければいけないのはなぜなのだろう。


このブログにしては珍しい、コミックのレビュー。
タイトルに惹かれて買いました。


宇宙屋台のママさんの下に集う、宇宙人たち。
どこかシュールで、人情派な宇宙人たちの話は、もうまさに僕好み。
そんな特別にたいしたことはないけれども、妙な味のある本です。
まぁ基本的になんでも宇宙ってつければ、面白さ3割増しになるよね!

読書

敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178)敵は海賊・海賊版 (ハヤカワ文庫 JA 178)
(1983/09)
神林 長平

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神林さんというと、どうしても戦闘妖精雪風のハードSF印象が強いのだけど、こういったスペースオペラじみた作品も書いていて、ちょっとびっくり。


海賊課のお荷物刑事、アプロとラテル。アプロは猫型宇宙人だ。二人は行方不明になった皇女を捜索するうちに平行宇宙に迷い込み・・・


結果は出すがそれ以上の被害もだすトンデモコンビといえば、むしろダーティペアが思い浮かんでしまうが、黒猫アプロの魅力はユリとケイのそれに勝るとも劣らない。
また、この作品の面白いのが、内容だけでなく、この作品自体を人工知能が書き記した物語としてメタ的な視点を当時から内包している点。
htmlタグで構成されたその姿は、昨今の「ハーモニー」の構成を思い出すし、83年当時からそうした手法を思いついていた先見の明は、さすが日本SFの雄、神林先生ならではだなぁ、と拍手を送りたい。
80年代の懐かしいSFの香り残しつつも、時代不相応な新しさも含んだエンタメSF

読書

僕僕先生 (新潮文庫)僕僕先生 (新潮文庫)
(2009/03/28)
仁木 英之

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週末はとても懐かしい方が来られていて、懐かしい映像とか見ている間に調子に乗ってウイスキーを半分くらい空けていたら当然のごとくひどく酔っ払ってしまい、今日は本当に久しぶりの二日酔い。
さすがに少々飲んでも次の日まで持ち越すのはほとんど無かったんですが、今日は昼過ぎまでグロッキーでした。
でも、久しぶりに懐かしい自作の映像とか見ると、なんかこう、ああ僕って我ながら良い作品作るなぁとか思ったり、しばらく時間が空いたせいですごく他人の目で自分の作品を見ることが出来て、なんだか新鮮でした。


仁木さんのファンタジーノベル大賞受賞作品。
ニートの男と美少女仙人の話であり、それ以上でもそれ以下でもない。
はっきり言うと、天下のファンタジーノベル大賞もレベルが落ちたな、と言わざるをえない作品だった。
森見登美彦や鈴木光司らを産んだ名門大賞で、毎回作品の質には定評があったんだけど、これはもはやライトノベル。
昔電撃文庫に大唐風雲記という中国作品があったけど、それとどっこいどっこいで、正直がっかりさせられてしまった。

あまりにもあざとい美少女仙人と、最近流行のニート系男子の組み合わせはもうこの際置いといて。
内容も仙界とか不思議ワールドを放浪するといった内容で、特に奇があるわけでもない。仙人ということで多少は風刺や人間批判とかもあるものの、そこまでメタファーやテーマ性があるわけでもない。しいていえば仙人と男の中途半端な関係性がウリなのかもしれないが、それこそラノベじゃないんだから、といった所であり、しかも仙人の不老不死性とかにスポットを当てて、人との恋の難しさとかがあるのかというと、そこまでそういうわけでもない。
僕がここまで酷評するのも珍しいんだけど、どうも性に、というかもはや肌に合わない作品。
もともと中国系が舞台の本はあまり得意ではないという部分もあるんだけど、それを差っ引いてもダメダメな本でした。
なんだろうなぁ。まぁまず主人公にイラッとする時点からもう無理だよねぇ。

読書

みるなの木 (ハヤカワ文庫JA)みるなの木 (ハヤカワ文庫JA)
(2000/04)
椎名 誠

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椎名さんってハヤカワから本を出されていたんですね。
僕の大好きなアド・バードを始めとして、数多くのSFを書かれる椎名さんなので、別段ハヤカワから小説を出していても何もおかしいことはないのだけど、なんとなく不思議な感じになるのはなぜだろう。


椎名さん特有の世界観を形作る擬音語のたぐいは若干控えめ。ただ、相変わらずぐにゃぐにゃしてそうな世界が本の置くに広がっていて、独特の椎名ワールドに誘われます。
悪くは無いけど、ちょっと抑え目な一冊で、物足りなさも多少。

ビジネスホテルといえばペイチャンネルなわけですが、
ふつうは1000円くらいのカードを購入するのがメジャーなところ、
今日のところはテレビ(薄型液晶!)に硬貨投入口があって、100円10分で見れる仕組み。
おお、おもしろい!と思って100円玉を握りしめて番組表を見たのだけど。
なんなんだこの熟女占有率の高さは・・・

週末に四国の御神体が上陸されるとかされないとか。


あの前回の刺身の一件の時と同じところに今日も泊っているわけなのですが、前回と同じスーパーで買い物していて、今回は醤油を忘れないぞ、と探していたら、刺身と別に、刺身購入者に無料で配布している醤油が置いてあるのを発見。
なんだ、これを取ればよかったのか、まったくう、と思って高らかに笑って、今回は忘れないぞ、と意気込む。
思えばその時に先に醤油を確保しておけばよかったわけなのだが、高らかに笑いながらおばちゃんと半額の刺身を取り合っているうちに小袋の醤油のことなんてすっかり頭から消し去ってしまって、前回と全く同じ過ちを犯したと気づいたのはホテルでカップ麺にお湯を注いだところ。
しばし天を仰ぎ、しばし窓の外を眺めて、ふたの隙間から薄い湯気をのぼらせているカップ麺に目をやり、再び窓の外を眺める。


ああ、お醤油が無い刺身における紫蘇の葉っぱの存在感って、なんて凄いんだろう!

読書

天国はまだ遠く (新潮文庫)天国はまだ遠く (新潮文庫)
(2006/10)
瀬尾 まいこ

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若かったあのころ、何も怖くなかった・・・ああ



なんか芸人さんが出て映画化されてましたね。
瀬尾まいこの、はーとふるすとーりー(あえてひらがな)。


いろいろと日常に限界を感じた主人公は会社を辞めて死のうと山奥に向かう。その先で見つけた変な民宿には田村さんという男の人がいて、なんか適当な田村さんと自然に囲まれて主人公は癒されていく。


うわあ、いかにも邦画っぽーい、とか思いながら読み、まぁ良くも悪くも期待を裏切らないラストに安心する、そんな本。
でもこれはある意味で褒め言葉であって、こういう本はこれでいいのだ。
奇をてらう作品ではないし、なんか疲れて本でも読もうかな、と思った人がさらっと読んで、少しほんわりする、そんな本で良いのだ。


なんか最近いろいろ人生にお疲れ気味の僕も、なんかああ、山奥に行こうかな、とちょっと思っちゃったから、これでいいのだ。


読書

クラインの壷 (新潮文庫)クラインの壷 (新潮文庫)
(1993/01)
岡嶋 二人

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こっちに来てからカップ麺を食べる頻度が増えました。
わびしい

大学の学園祭から1年たったのか、むしろまだ1年しかたってないのか、とか色々考え出すと、ものすごくメランコリーな気分になりました。
学生の自由さって、なんて甘く、罪作りなものだろうか!
メランコリーー!!



岡嶋二人の有名作。
まるで現実にいるような感覚を味わえるゲーム「クライン2」のモニターに参加した主人公。ゲームの原作を書いたことから関わることになったモニターだったが、ゲームと現実の境界がやがてあいまいになり、恐怖の世界に捕らわれていく。


いわゆる仮想現実モノの代表作。ゲームの仮想現実モノといえば「クリス・クロス」や最近だと「ブルースカイ」など色々あって、培養脳とかの「この世界は本当に現実なのか?」タイプの小説も合わせると、それこそ数え切れないほどの作品が存在する。
SFを語るには不可欠なものであり、同時にもはや古典SFにすらなりつつあるのが現状。
最近だと仮想現実からアバターものにシフトしてきた感じがあって、菅さんの「ホールド・ミー・タイト」や桜坂さんの「スラム・オンライン」なんかが顕著な例。
閑話休題


そんな手垢にまみれた種類の作品だけども、これがすごいのが最初に書かれたのが80年代後半だということ。海外はしらんけど、日本だともしかしたら初めて書かれた仮想現実ものかもしれない。
また、岡嶋二人がめずらしいコンビでのペンネームで、共同で書かれた部分も興味深い。

ついついそういう周りの環境ばかりに目が行ってしまうのだけど、作品もバツグンに面白い。
定番ではあるけれども、どこまでが現実でどこまでがゲームなのか、といった部分に徐々に引き込まれて、読んでいるほうも、ぞっとさせられてしまう。


もっと難解にしても良かったかな、とも思ったけど、これ以上いじるとたぶん背表紙がブルーのハヤカワ先生くらいしか文庫化(日本人は白か)してくれなそうだから、これくらいで良いんだろう。
万人に面白いと言わせられる良質なSFミステリー

ソロ・ギターで弾く スーパーマリオシリーズ/スーパーベスト CD付ソロ・ギターで弾く スーパーマリオシリーズ/スーパーベスト CD付
(2010/06/15)
不明

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久しぶりにソロギターの楽譜を買った。
任天堂公認のマリオのソロギター。公認だかなんだか知らないけど、高いよおい!


ただ、無敵メロディーやマリオブラザーズ3のマップ1のテーマとか、かゆいところまで手の届いた仕様の楽譜で、それなりに満足。

運指と難易度も、無理がなく、かといって簡単すぎず、程よい感じ。
Wiiのマリオとかはやったことがないので、メロディーになじみがないのが残念ですね。
こういう宴会芸タイプの楽譜はもっと出るべきだと思う。

読書

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
(1996/02)
山田 詠美

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勉強できなくてもモテればいいじゃないか、という主旨に基づいた本。
じゃあ、勉強もできなくてモテない多くの男性達はどうしたらいいんだろう?

読書

牛乳時代―らも咄 (角川文庫)牛乳時代―らも咄 (角川文庫)
(1996/05)
中島 らも

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30前に見られるのにはもう慣れました。むしろこれからは40に見られるのを目指してがんばりたい。


なんだか重い本をじっくり読む気分じゃなかったので、軽めの本を。
らもさんの小咄風の本。
落ち切れてない話もあったが、いつものらもさんらしくて気分良く読めました

読書

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
(2010/03)
高田 郁

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みをつくし料理帖第三弾

いやはや、よくだしが採られて、ほくほくした和食が食べたくなる本です。

読書

逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫)逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫)
(2010/10/28)
大森 望

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最近のもっぱらの友達はイカ娘です。


社会人になってちょっと感動したのが、色んな人に、社内と取引先の相手には絶対に手を出すな。出すなら、けじめをつけれて責任が取れる場合だけにしろ、と何度も良い含められた点。
僕自身が昔から組織とはそういうものだと思っていたし、そう固く守って組織を運営してきたつもりだし、ああ、僕の思想は間違っていなかったんだとちょっと嬉しくなりました。
あっという間に僕の理念なんて灰燼に帰したみたいだけど、そういう組織における責任というものを、たかだか学生の間からどれだけ考えられるか、ということが社会に出て行けるか、ということだと今あらためて思います。


それにして早稲田は良かったなぁ。斉藤君はあれは確かに何か持っているとしか思えない。


昨日が(S)だったら今日は(F) 創元社の傑作選2冊目。
Sの方がハードSF色が強いのに対し、ファンタジー要素が若干強い本。
最近の僕のお気に入りの津原泰水の作品も収録されていて秀作そろい。


個人的には北野勇作の「第二箱庭荘の悲劇」がお気に入り。
なんだか良く分からない第二箱庭荘についての記述で、筒井康隆のメタメタわけのわからなさと、なんか円城塔の理論的わけわからなさが同居した、とても僕好みの作品。
真顔で変なことを言う、そんな感じでとても面白い。

他にも山本弘や牧野修の作品も素晴らしく、まぁ少々お高いがそれなりの読み応えのある本。
SFってラノベでしょ?とか、おたくだよねーとか子供の読むものでしょ?とか少しでも思っている人は、まずこの2冊を買って読んで見ることをおすすめします。

読書

ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S> (創元SF文庫)ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S> (創元SF文庫)
(2010/10/28)
大森 望

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創元社が出した、00年から約10年間の日本SF傑作選。

創元社って基本こんなのばっかりで、毎年傑作選とかアンソロジー出してそのたびに良いお値段して、なんかこう釈然としない感じがむんむんするんだけど、つい買ってしまうという。
まぁでも、ぶーぶー言いながら発売日に2冊ぽーんと買えるのはやっぱ社会人だなぁ


そういうわけで、傑作選。
田中啓文から円城塔まで、まぁいろいろ入ってます。
既に読んでたのも読んでないのもあるけれど、一番衝撃を受けたのは、上田早夕里の「魚舟・獣舟」
日本SF作家は有名どころだいたい1回は目を通したと思ってたけど、この人の作品を読むのは初めて・・・と思ったけどウソ。同じく創元の09年度傑作集「量子回廊」で読んでたみたい。僕が忘れてただけでした。
意図して無いだろうけどなんとなく椎名誠を彷彿とさせる世界観は、ありそうでなかった感じ。短い中に素晴らしい凝縮の仕方で、とても良い短編を読ませてもらいました。

読書

田宮模型の仕事 (文春文庫)田宮模型の仕事 (文春文庫)
(2000/05)
田宮 俊作

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僕の小学生の時のブームといえば、ハイパーヨーヨーにミニ四駆。
初めてハリケーンソニックを買ってもらったときは本当に嬉しかったなぁ。


ミニ四駆といえばタミヤですね。
そんなタミヤの一代記。


タミヤがいかにして出来、いかにして成長して行ったかというノンフィクションになります。
波乱万丈と語るには、軌道に乗ってからが順調すぎてドラマ性に欠ける気もするけれど、まぁそこはフィクションではないので。

こういう本を読むと、「こだわり」というものを深く考えさせられます。
オタク的な領域に入り込もうとも、ほんの細部の、見えないところのこだわりが、きちんと見る人の目を唸らせ、それが信頼と実績に繋がるのだなぁ、と物づくりをしている者として心に刻まれました。

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