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読書とギターとブログと |2010年10月
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読書

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
(2010/09/22)
テッド・チャンクリストファー・プリースト

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2日間外にも出ずに、ひたすら本を読み続ける休日というのは、健康的なのだか非健康的なのだかよく分からないなあと思います。
実に経済的でお金のかからない趣味だと人は思うかもしれないけれど、そう図書館に通う時間もないのでどうしてもある程度は買わなければならず、案外バカにならない出費。
読んでも読んでも届かない。



大森さんが編集の時間SF傑作選。
前回の宇宙開拓編はあんまり僕の口には合わなかったんだけど、これはバツグンに素晴らしい作品ばかりだった。
やっぱり上手く作られた時間SFは傑作揃いだなぁ。

前半は恋愛モノでまとめられているも秀逸。時間SFはラブロマンスとよく合います。
表題作の「ここがウイネトカならきみはジュディ」もifとループを交えた恋愛もので、切なさと希望に満ちた名作。

SF愛好家から初心者まで万人に薦められそうな素敵なアンソロジーでした。
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読書

最後の一球 (文春文庫)最後の一球 (文春文庫)
(2010/07/09)
島田 荘司

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霞を食べて生きていけるなら、僕はそれでいい。図書館のそばで一生をおくれればそれで穏やかな日々を過ごせるだろう。
人が生存のために対価を必要とする限り、人類が進化することは無いというSF的持論。
みんな脳髄だけ取り出して培養液の中で生きれば、争いも憎しみもなくなるかもね!


ミステリの旗手、島田荘司さんの新作。
本当は数日前に読了していたのだけど、やっぱりこのレビューを書くのはドラフトの今日をおいてはないだろう、と思って後まわしにしていました。

探偵の下に、青年が訪れる。母親の自殺未遂の真相を突き止めて欲しい、という依頼を受け、探偵はそこに悪徳金融からの借金が隠れていることを突き止める。
数日後、成年の母親の借金が消えたことを知った探偵だが、そこには天才打者と凡才のピッチャー、二人の野球選手のドラマが隠されていた・・・。


本格ミステリとして読んではいけません。メインどころのトリックというか、オチというか、は予想しやすく、ご都合主義な部分があるのは否めないのですが、対照的な二人の野球選手の熱く物悲しいドラマにページを進められます。
いつの世も、人を滅ぼすのはお金であり、お金があれば人をいともたやすく成功へと導きます。
生まれの不幸を呪うがいい、という言葉はシャアだけのものではなく、社会にでた今ならば毎日のように僕が呟いている言葉。
お金があれば、簡単に社会の勝者へのレールを見つけることが出来るのがこの世の現実。嗚呼くだらない!


才とお金に溺れることなく、奢ることなく、ただ霞のように生きていければ良いのに、とふと思いながら、ドラフト会議の模様を見る今日この頃。

読書

夏のロケット (文春文庫)夏のロケット (文春文庫)
(2002/05)
川端 裕人

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川端さんのサントリーミステリー大賞受賞作。

昔、ロケット部だった男達が再び集まり、それぞれの事情を胸に、もう一度ロケットを作り上げる。

かなり細かい設定の下書かれており、純粋に楽しめるしロケット関係が好きな人はより楽しめるんじゃないかな。
固形燃料と液体燃料の違いに燃えることが出来ていろいろと興味深い。


物足りないところもあるけれども、おおむね面白かったです。
紅一点は主人公とくっつくのだという定説を見事に裏切ってくれて、嬉しいやら悲しいやら。
あとまぁ、やっぱロケットって男のロマンよね

読書

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
(2006/04/11)
米澤 穂信

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小市民という言葉を聞くと、ケーンを思い出す。

読書

西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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先日、懐かしい人にお会いするイベントがあって、それについて書こうかと思ったけど、まぁいいや。
とりあえず、今の若い人は、若いというか幼いんだなぁと思った。いや、僕が当時から老けてただけかもしれない。
でも、挨拶って大事だと思う。


映画化もされていました。梨木さんの名作。
実は、タイトルから勝手にファンタジー系の話かと思っていたのですが、全然違いました。

魔女だと言われているおばあちゃんの元に居候に行く、不登校気味の少女。
田舎のおばあちゃんと過ごしながら、少しずついろんなことを学んでいく。


嫌いではないはずなんだけど、どうも肌に合わなかった。「魔女」という言葉に引っかかりすぎてしまったのかもしれない。
合わなかった男性との和解とか、いろんなものが煙にまかれて処理されてしまった感じがして、残念。
これは若い女性とかがいちばん合う本じゃないかなぁ

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とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)
(2004/04)
鎌池 和馬

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僕はラノベの主人公とだけは友達になれないな、といつも思う。この世で一番嫌いなものは、良いヤツだ。


今期もアニメですね。
さすがに目くらい通しとくかー、と思って読んだ。

1巻のみの感想を言うならば、中途半端。
続巻を見込んでのキャラクターの配置なんだろうけれど、あざとい。主人公がテンプレ。ラストの盛り上げに持っててくまでのテンポが焦燥ぎみ。
最後の落とし方は◎

読書

遠い国のアリス (PHP文芸文庫)遠い国のアリス (PHP文芸文庫)
(2010/10/13)
今野 敏

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きっと今なら、日曜日の朝やってた「遠くにいきたい」のテーマソングを聞くだけで泣ける。



今野敏の新刊。
この本を買おうと思ったのには様々な理由があって、一つにはphpが文庫を創刊したのでその研究のため。二つには今野さんはまだ読んだことなくてそろそろ読んどかななー、と思ってたため。三つめにはSFという文字が帯に躍っていたため。


少女漫画家の有栖は締め切りを終えて、休息のために訪れた別荘で体調を崩し、寝込んでしまう。目覚めたときにはいつものようで、何かが少し違う世界が広がっていた・・・


典型的な、というかそれしかないパラレルワールドもの。
王道に真っ向から立ち向かった、とでも書けば聞こえはいいものの、もはやパラレルものとタイムスリップものは手垢にまみれまくっているため、よっぽどの秀作を出さないと日本の約1000万人(推定)のハヤカワ・創元SF読者が激怒するというものであり、つまり僕はわりと怒ったのである。


別にSFオタクが対象じゃないだろうから、ハードなものを書けとは言わないけれども、小説として、どこを向いているのか、どうした層をターゲットにしたいのかがいまいち見えてこない。
中途半端、というのがぴったりの印象で、なんとも不完全燃焼でぶすぶす煙だけがたちのぼる後味の悪い読後感となってしまった。

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アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)
(1996/06)
サミュエル・R. ディレイニー

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いかにもニューウェーブ。


ディレイニー先生、僕には難しすぎます!!

読書

わたしのグランパ (文春文庫)わたしのグランパ (文春文庫)
(2002/06)
筒井 康隆

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昨日のリベンジ。
ちゃんとお醤油がついているのを確かめて、お刺身(アジ)を購入。
ビールとよく合って、たいそう美味しく頂きました。お醤油って偉大だなぁ。


筒井先生のジュブナイル作品。ジュブナイルと銘打たれているが、大人が読んでもなんら遜色はない。


刑務所帰りのおじいちゃんと孫娘の話。

こういうスーパーじいちゃん系は、最後の落とし方がどう転ぼうとも基本的に許してしまうのですが、綺麗に定石通り運んでくれました。
読みやすく、手堅く、でも随所に筒井テイストはほのかに香り、とても良い本でした。


特に読んでいて思ったのが、その読みやすさでした。あとがきにも書いているのですが、名文、と言っても良いくらいにリズムとテンポが良くて品位があり、綺麗な文章、というべきものが確かにそこにありました。
なにげない文章ですが、読んでいて疲れないし、それでいて内容がすっと入ってくる。村上春樹とかもそうなんですけど、こういう喉ごしの良い文章を書ける人こそ、優れた作家なのだと思います。

なかなか面白い本なので、疲れた時にでも読んでみてはいかがでしょうか。

読書

花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
(2009/10)
高田 郁

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またいつものようにお泊りなので、やっぱ海沿いの街では魚だよね!ということでスーパーでお刺身とビールを買ってきてホテルに持って帰る。
ところがホテルでお刺身の中にお醤油が入っていないことに気づき、途方に暮れる。
仕方が無いのでそもまま食べるものの、いやぁ味がしないしない。ましてやビールのつまみになるわけがないw
お醤油って偉大なんだねえ


高田さんのみをつくし料理帳シリーズ第二弾。
前回よりやや落ち着いた感はあるが、安定して読める。
特に料理知識と描写は唸らせられるものがあり、胡瓜の断面が三つ葉葵ににてるから武士は食べられない、なんて本当か知らないけれど、思わずなるほど、と腕組みをしそうになってしまう。
また、胡瓜をつかった料理も日本酒に合うだろうなあ、と食欲をついかき立てられてしまうのです。
この本を読んで、思わずホテルの廊下にもう一本ビールを買いに行きましたとさ。

読書

ぎぶそん (teens’best selections)ぎぶそん (teens’best selections)
(2005/05)
伊藤 たかみ

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多少はギターが分かるからいいものの、何も知らない人にはキツクないかなぁ
良く言うと、甘酸っぱいピュアな青春モノ。
悪く言うと、だらだらとぬるま湯につかっているような停滞感

読書

予告された殺人の記録 (新潮文庫)予告された殺人の記録 (新潮文庫)
(1997/11)
G. ガルシア=マルケス

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ここのところエンタメ色の強い本を読むことが多かったのだけど、こういう本を読むとなんだかほっとするというか、なんか居酒屋のサワーとかカクテルじゃなくて、上質なスコッチ(それも30年くらいだ!)を静かに飲んで、ふくよかな味わいが喉を通っていくときの心地よさめいたものを味わうことが出来ます。


なんというかなぁ説明するのは難しいんだよね、こういうの。
内容はすなわちタイトルの通りなんだけど、その過程というか、人の複雑な感情やからみあう思念のどろどろなんかが素晴らしいんであって、読み応えがあるんであって。
そういった奥行きの深さ、というものがとても優れた本であります。

文学ってやっぱり良いですね、と考えさせられる本。
まぁ、万人受けするとは思わんけどさ。

読書

日曜の朝ぼくは (理論社ライブラリー)日曜の朝ぼくは (理論社ライブラリー)
(2000/10)
斉藤 洋

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思えば僕のSF原点は斉藤先生かもしれないなぁ

良い子は斉藤先生のご本をよみましょうね

読書

海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)
(2005/05/25)
小林 泰三

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小林さんの作品をちゃんと読んだのは初めてでしたが、こんなにハードSFを書く方だとは知りませんでした。


小林さんの短編集。
表題作の「海を見る人」がとても優れた秀作で、時の流れが違う山の村と海の村に住む男女の切ない物語。
女の子は誤って海に落ちて流されていく。当人からするとあっというまに流され、息絶えるのかもしれないが、時の流れが違う山からは、ゆっくりと女の子が流されていく姿がいつまでも確認される。
遠くへ流されるほど相対的な時間は遅くなり、より山からはゆっくりと見えていく。それを見続ける男。


要は相対性理論とそれにのっとったウラシマ効果を見事に組み込んだ作品。女の子の存在は半分死んでおり、生きているとも言え、シュレディンガーの猫的なパラドックスも絡まされていて、素晴らしい。
ハードSFはそんなに得手な方ではないのですが、設定をごりごりさせるのではなく、こういう知的スパイスとしてのハードSFはとても読んでいて心地よいです。

もっとも他の作品の一部は若干、ごりごりしていて頭が付いていけないのもありましたが。
理数系の人にはお勧めの一冊

読書

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
(2009/01/09)
三浦 しをん

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直木賞も取りました。三浦しおんの有名作。
まぁ、変なコンビが土着の便利屋をまったりやる話。
手堅く面白くはあるが、予想していたよりもはるかにパンチが薄く、自分の中では消化不良な感じでした。
いやまぁ面白いけどサー、っていう感じで、コメントしづらい本。
悪いとは言わないけど、絶賛もしにくい、そんな本

なんかいろいろ反省。
1週間くらい有給とって精神安定させたいんだけど、休んだら仕事がーーー!!

読書

トリポッド 3 潜入 (ハヤカワSF)トリポッド 3 潜入 (ハヤカワSF)
(2005/03/09)
ジョン・クリストファー

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自分のキャパを完全に超えた仕事量に直面するときって、乗り越えるか押しつぶされるかで大きくその後が変わってくるんだろうな。
わかっちゃいる。わかっちゃいるがっ!
鬱になっているヒマもないぜ

読書

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
(2009/05)
高田 郁

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連日9時を越える退社生活はもうイヤだ! 入社した日が3年くらい前に思えてしょうがない。
今の仕事に不満はなく、むしろ希望の業界で働けているのは本当に幸せなことなんだけど、ときどき思う。
日々の仕事に追われて自分の本当にやりたいことを後回しにするくらいなら、全てを投げ出してでも、365日ペンを握った方が良いのではないのか。それくらいやらないといけないのではないか。
贅沢な悩みなのは承知の上で、ときどき、思う。



僕はあまり時代小説は読まないのですが(正確には一時期は読んだのですが、最近はめっきり読んでいません)、とある書店様から薦められたので、読んでみました。


小料理屋で働いている主人公は、両親を亡くして元奉公先の女将さんと共に細々と暮らしている。昔働いていたお店は焼けてしまい、苦労を重ねる主人公だが、持ち前の前向きな性格でへこたれずに進んでいく。彼女は料理屋で働きながら、いろいろな料理を考えて作っていく。


シンプルに言って、間違いなく面白かった。これは本当に薦めてもらってよかったし、逆に僕が誰かから本について聞かれたら、今ならこの本を薦めるかもしれない。
へこたれながらも負けずにがんばる不幸を背負ったけなげな女性主人公というのは、テンプレ的な設定ではあるし、料理小説も最近流行りであって、決して意表をついたとか、目新しい形の小説では決してない。
ただ構造主義の僕からしたらとても安心してよめる小説だったし、だからこそとても丁寧に書かれているのがひしと伝わってきて、思わず心熱くなるものがありました。
随所にちりばめられた「へえ」という小ネタや、言葉の使い方など、読者を引き込む小技も十分だし、そのぶんかなりしっかりと下調べをされたんだろうなあ、と思います。

ちょっと本でも読もうかなあと思っている人は、ぜひ読んではいかがでしょう。特に女性におすすめ

読書

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
(2006/02/07)
天童 荒太

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なんか映画化されてたよね。


傷ついた思い出のある場所に包帯を巻くことで、心の傷を癒していく主人公達。包帯クラブを結成して、色んな人の傷を癒そうとするのだが・・・


なーんか中途半端感が気になりまくりの本でした。
盛り上がらず、すっきり落ちきらず、そもそも肝心の包帯のギミックがどうもぱっとしないし、ドラマ性も薄い。
なぜ映画化しようと思ったのかよくわからないし、読んだのは初めてだけど、かの有名な天童荒太さんの本気はきっとこんなもんじゃないはずだ、これは何かの間違いなんだ。
そう思いながら読了。合掌

読書

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))
(1976/04)
レイモンド・チャンドラー

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東郷で飲みたい。清龍で飲みたい。丸八で飲みたい。コットンで飲みたい。
ここは孤独になるには何かがありすぎるし、心を満たすには何もなさ過ぎる街なんだ。



そんなメランコリーな気分になって、バーボンでも飲みたい気分にさせられるのがこの本。
言わずと知れたレイモンド・チャンドラーの傑作中の傑作で、ハードボイルドの極致。


私立探偵、フィリップ・マーロウは酔いつぶれた一人の男に出会う。どこか放っておけない男だったが、ある日彼の妻が殺され、男は姿を消す。
男との友情のために、マーロウは男について警察に何も語らなかった。
そしてマーロウの元に、アル中の作家の面倒を見て欲しいという依頼が来る。その依頼とからみあう男の事件・・・


作品に一貫しているのは、けだるい純粋さだ。マーロウと男はさらりとした友情だったにしろ、マーロウの行動の端々には男への真っ直ぐな友情が溢れている。
だからこそ、衝撃の(まぁ読めてたけどさ)ラストに見事につながり、胸を打つ。
その伏線と演出小道具として「さよなら」という単語が何度も効果的に使われているのもとての印象的。
事実、「さよなら」にまつわる名言が多いのもこの作品で
「さよならを言うのはわずかのあいだ死ぬことだ」
「警官にさよならを言う方法はまだ見つかっていない」
など、分かっていても、ぐっ、と来てしまう。それがまた良いところで使われているんです。


この作品の名言はもう一つある
「ギムレットにはまだ早すぎる」

本を閉じて、ここが東京だったら今からでもバーに行ってギムレットを飲むのに、と思って、仕方が無いのでスコッチを一杯あおって、ベランダから夜の街を眺めて、少しハードボイルドな感傷に浸ったそんな休日の夜。

読書

僕とおじいちゃんと魔法の塔(2) (角川文庫)僕とおじいちゃんと魔法の塔(2) (角川文庫)
(2010/05/25)
香月 日輪

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1巻から2巻への情報補完と、新キャラ登場のための本。たまにこういうセコイ巻があるよなぁ

読書

夢をかなえるゾウ夢をかなえるゾウ
(2007/08/11)
水野 敬也

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今住んでるところが決して田舎というわけではないんだけど、こないだまで住んでたところが都会過ぎたために、どうしても比較して不便を感じてしまうのは仕方ないわけです。
ちょっと散歩しても基本的に住宅街とかしか無いので、基本的に休日はひたすら本を読むしかなく、いやまぁそれはそれで本意ではあるんですが、さすがになんか心を病みそうだなぁとか思うので家庭菜園でもやろうかなぁ、と思い立つ。
追いコンで貰った栽培キット今こそ開けるとき!と引っ張り出したは良いですが、よくよく考えれば、ああいう野菜とかって基本的に春のものですよね。せめて夏。
秋から冬にかけて種まきするバカもそういないだろうなぁ、ともう一度押し入れに戻しました。
来年の春にまた会いましょう。


一時期ドラマ化もされて話題になった本、夢をかなえるゾウ


ある日目の前に現れた変なゾウ。彼はガネーシャと名乗り、主人公が「変わる」ための手助けをしてやるという。
関西弁のうさんくさいゾウの神様を不審に思いながら、ガネーシャの出す課題を一つ一つこなしていく主人公だが・・・


要は自己啓発ハウツー本をストーリー仕立てにしただけの本。関西弁のゾウの神様がとても良いキャラをしており、そのコミカルなノリで読みやすく、受けたのでしょう。
ただ、基本的に特別なことを書いてあるわけではなく、小説としてもドラマ性に欠け、果たしてそこまで売れる本だろうか、というのはかなり疑問が残るところでした。
逆に言うと、こういう本のレベルが今の(当時の)日本人のレベルなのだということ。

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トリポッド〈2〉脱出 (ハヤカワ文庫SF)トリポッド〈2〉脱出 (ハヤカワ文庫SF)
(2005/01)
ジョン クリストファー

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銀河遊撃隊 (ハヤカワSF)銀河遊撃隊 (ハヤカワSF)
(2005/03/24)
ハリイ・ハリスン

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平沢師匠のライブが東京しかやらないのはともかくのこと、平日にぶつけるのは勘弁して欲しい。それはさすがに無理です・・・


ハリイ・ハリスンといえば、「銀河遊撃隊」を思い浮かべます。昔のハヤカワ文庫の装丁はぜんぜんコウキャッチーじゃなくて好きじゃなかったんですが、再販からはポップな装丁になって、イイ感じです。


ある日ひょんなことから、チーズを特殊装置にかけると空間を飛び越える能力を持った物体に変化することを発明した科学者二人。
二人は紅一点を乗せて、飛行機で旅行に出かけようとするが、その装置を狙っていたロシアのスパイが現れ、皆を乗せた飛行機は宇宙空間に。
そこから変な宇宙人が出るわ出るわで、結局銀河連合軍みたいなの作って諸悪のボスを倒しにいくというハチャメチャスペースオペラ


こういうのダメな人いるだろうけど、バカっぽいスペースオペラは僕の大好物です。トンデモ展開やご都合主義どんとこい!
とどめは脱力感すら覚えるオチもあり、とても楽しい読書時間でした。
こういうのを読んで未来の宇宙飛行士を育てて頂きたい。

読書

心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)
(2008/03/25)
神永 学

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ああ、サラリーマンだなぁ、と思うとき。
お昼を食べるときに、仕事相手と「どうぞどうぞどうぞ」と上座席を譲り合うとき。
お店を出るときに、仕事相手と「いやいやいやいや」と領収書を取り合うとき。
ああ。なんて典型的なサラリ-マン!


アニメ化もされてます。心霊探偵八雲
オッドアイで霊が見えるとか、うひゃあなんて典型的な設定! とか思ってしまうのは僕だけなのかもしれません。
まぁよく売れてるしなんでも良いです。


とても読みやすいし、内容も手堅く、まぁたぶん通学の電車とかで読むのにちょうど良いでしょう。

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向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
(2008/07/29)
道尾 秀介

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ノーベル文学賞はバルガス・リョサだそうですね。
例年、ノーベル文学賞ってそんなに日本で知られてない人が受賞して、誰やねんこの人、ってなるのが恒例だったんですが、今回は超有名どころが受賞されて、なんか逆の意味で驚きでした。



今をときめく作家の一人である、道尾さんが名を上げた本。

ていうか、「闇金ウシジマくん」がドラマ化ということで目は通しとかんとなー、と思って立ち読みして、これ以上ないほどの救いの無さに絶望して、そんな状態のところにこの本読んだら、負けず劣らず救いがなくて、なんかもうこの世の人間は全て狂ってるか悪意に満ちてるんじゃないか、見知らぬ人に後ろから突然刺されるんじゃないかときょろきょろ辺りを見回したりする、そんな精神状態に追いやられるような本です。うわぁ英訳したくない長い一文になったなあ。


主人公のクラスメートのS君が自殺した。その死体を見た主人公は先生にその事実を話したが、警察が家に駆けつけたときには死体は消えていた。
そこから謎は始まり、主人公の目の前にはS君の転生した姿だという蜘蛛が現れる。蜘蛛と話ながら、主人公は妹と共に消えた死体とS君の死の謎を解きにかかるのだが・・・


歪んだ性癖・趣向など、どこか「壊れた」登場人物たち。どこまでが真実で、どこまでが虚構なのか。どこまで正気でどこまで狂っているのかよくわからない、そんなおぞましい世界。
トリックで魅せるタイプの本では無いな、というのは序盤から読めていたため、どこかで語り落としが使われているんだろうと思っていましたが、まさにその通り。そこかー、という感じで、予想を色々と裏切ってくれました。
ラストも盛り上げ方を知っているなー、という感じで、いやおうなしにぐいぐい引っ張られていきます。

ある意味世相を反映しているとか評されそうな感じもするんですが、色々と欝になりそうなミステリーホラー。
好き嫌いはかなり分かれるんでしょうが、道尾さんってこういう作風なんだ、と知れただけでも読んだかいがありました。
単純に面白いか面白くないかでいうと、すごく面白いです。


ていうか、こういう暗くてなんかぬるっとした作風がウリの人が「月の恋人」とか書いてキムタクドラマやっても、そら売れませんよね。
鬼畜がウリのエロゲーメーカーが純愛ゲームを作っても売れないのと同じで、僕達があなたに求めているのはそこじゃないんだっ!という感じ。

読書

ダーティペアの大帝国 (ダーティペア・シリーズ7) (ハヤカワ文庫JA)ダーティペアの大帝国 (ダーティペア・シリーズ7) (ハヤカワ文庫JA)
(2010/03/19)
高千穂 遙

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うーん

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五人姉妹 (ハヤカワ文庫JA)五人姉妹 (ハヤカワ文庫JA)
(2005/01)
菅 浩江

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まーたお泊り


管さんの短編集。
管さんの作品は、いつも優しく温かく、切ない。

読書

ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)
(2008/07/04)
マイクル・コーニイ

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あれっ。もしかしてマジでスパロボもイカ娘も見れないのか? なんてこったあ


先日、ようやっと近くの図書館で貸し出しカードを作ることが出来たので本を借りてきました。
まぁなんというか、職業柄いろんな事情も分かってるからどうしようもないのも分かるんだけど、やっぱり東京の今まで通っていた某中央図書館と比較してしまうと、圧倒的な設備と蔵書数の差というものを見せ付けられてしまって、ちょっと悲しくなります。
まぁいろんな問題があるのは知ってるけども、やっぱりこういうのって、首都圏と地方の格差だよねぇ。


マイクル・コーニイの代表作。
主人公は夏の休暇に家族で港町へ行く。去年出会った女の子を思い浮かべながら。
再び再開を遂げた主人公と少女。二人の距離は徐々に縮まっていくのだが、戦争・政治・色んなものが二人を飲み込み、最後には衝撃のラストが待っている。


序盤は甘酸っぱい青春恋愛モノ。あまりイヤミでもなくクドクなく、みずみずしい少年少女の恋愛感情を描いているのはさすが。とりまく嫌味な友人も良いキャラをしている。
中盤から一挙にSF地味てきて、最終的にはどんでん返しとまでは言わないけれど、確かに衝撃の結末が待っている。


実は、僕は初読の時に最後のオチがいまいち分からなくて、ネットで軽く調べでもう一度読み返し、ああ、なるほど、こりゃすげえや、と納得しました。
若干後出しジャンケン臭い気もするけど、十分前フリはあったから、オチとしては見事に機能している。
ラストの衝撃だけではなく、青春小説として。恋愛小説として。SFとして一流であり、その背景に政治というものの本質を色濃く描くことで、かなりの深みを持った作品に仕上がっています。
そこまで有名ではない作品だけども、これは一読の価値アリの小説。


作品の内容的に実はあんまり夏じゃないんだけど、まぁ僕が書店員だったら、夏場には必ず「夏への扉」と並んで平台に置くだろうなぁ

読書

手塚治虫 昆虫図鑑 (講談社プラスアルファ文庫)手塚治虫 昆虫図鑑 (講談社プラスアルファ文庫)
(1997/03/19)
手塚 治虫

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テーマは面白いんだけど、どうも中途半端感が否めない

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