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読書とギターとブログと |2009年08月
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読書

ハッシャ・バイハッシャ・バイ
(1987/05)
鴻上 尚史

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選挙がすごいことになってますね。テレビからなかなか目が離せません。


 鴻上 さんの戯曲のシナリオ本。劇の中に「泣いた赤鬼」の劇を入れる手法は、作品にいっきにリアリティを与えるし、小道具としての三日月や食べ物なども見事な演出だと思います。やっぱり、さすがですね。
 作品のテーマとして自殺を置き、それをとりまく借金まみれのオカマと妄想男と霊が見える女性がドタバタをくりひろげる。
 くだらない掛け合いなど、テンポ良いリズムで見せるかと思わせながら、所々でリアルな死や現実を挟むことで、それぞれがより際立たせることができる。なるほど。勉強になりました。

 
 それにしても、戯曲というものは、映画のシナリオ以上に特殊な表現方法だと思います。やっぱり基本的に1カットの芸術ですよね。
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読書

マザーネイチャーズ・トーク (新潮文庫)マザーネイチャーズ・トーク (新潮文庫)
(1996/11)
立花 隆日高 敏隆

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部屋にハサミムシがでました。おまえはどこから来てどこへ行く。


 立花隆が様々な分野の研究者と対談する本。相手の研究者は、サル学や免疫学やらみなバリバリ理系、特に生物系の学者ばかり。
 まぁ、そこまで難しく語ってはいないのだけど、そもそも生物をあきらめた文系脳に、ATPやら理系の話を理解しろと言うのがどだいムリな話なのであって、本の内容がトコロテンのようにかたっぱしからぶにゅぶにゅ抜けていっても、それは僕が悪いわけではないのである。

 それなら、なぜこんな本を買ったのだといわれてしまいそうだけども、それはもちろん、3冊100円コーナーの本を買うときに数あわせで買ったのである。えっへん。
 所詮は3冊100円だから、あんまり面白くなくてもよく分からなくても、ちっとも悔しくないのだ。悲しくないのだ。
 
 ああ、あと、こういう知識系の本って、古いと情報更新されて無いから、どこまで信用できるのかよくわからないよね、と言い訳してみる。

読書

秋田、遊びの風景秋田、遊びの風景
(2009/07/25)
男鹿和雄

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朝起きたら、体がくらりと傾いて壁に手をつきました。どうも冷房のせいで夏カゼをひいたのではないかと思います。こんなに重度なカゼは久しぶりなのですが、どうしても午後から用事が入っていたので頑張って一日を過ごしました。がんばりました。
 免許の教習も入っていたのですが、路上のヒヤヒヤよりも、頭のグラグラの方が激しくて、緊張どころの騒ぎでなかったのは、良かったのか悪かったのか。


 男鹿和男さんの絵つきエッセイ。ジャケットから画集だと思って、ちょっと参考資料にとわざわざ定価で購入したのに、中を開けてみたら絵があんまり無いエッセイ。数少ない絵もまったく期待と違って、もはや涙しかありません。おーいおいおい。

 中のエッセイは田舎の懐かしいものについての文章。さすがにスモモをもいで食べるような田舎暮らしは経験したことが無いけれども、柔らかく精緻な男鹿さんの絵が視覚に訴えかけ、なんだかとても懐かしいようなそんな気がしてしまって、また泣きそうになりました。おーいおいおい。

 単純に体調が悪いのでなんか涙腺がおかしくなっているだけのような気がします。
 寝たほうがいいですね。おやすみなさい。

「昭和」を点検する (講談社現代新書)「昭和」を点検する (講談社現代新書)
(2008/07/18)
半藤 一利保阪 正康

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 韓国焼肉を食べに行くと、豆腐のチゲが出ました。くどいのではないかと思いきや、あっさりと程よい辛味でお肉とよく合い、美味しかったです。食べ放題とあると、ついはち切れんばかりに食べ過ぎてしまうのは、あさましくもあり、若さの象徴でもあり。
 それにしても、マッコリのサイダー割りとは、なんとも不思議な味がしました。


 昭和に関する本を読んでいていつも思うのが、どんな書き手であれ、天皇に関しての悪い話は書かない、ということなのです。
 歴史モノに関しては、書き手の立ち位置によって、まったく違う意見が書かれたりしていますが、昭和天皇の記述に関しては、みな一貫して、天皇は戦争を回避しようとし、なんとかして止めようとした、という感じに書いています。

 それについて僕は知識をもたないし、別に反論したいわけではないのですが、なんか皇族と言う特殊性のせいが、それが天皇という立場の人だから、少しオブラートに包んで書いているのか、それともやはり皇族の人は食べるものが違って人間ができた人なのか。そんなことがふと気になりました。

 あと、対談形式は互いのマニアック知識披露の場になって、読者がおいてきぼりになってしまうので案外に読みにくいと思いました。

読書

テーオバルトの騎士道入門 (童話パラダイス)テーオバルトの騎士道入門 (童話パラダイス)
(1991/09)
斉藤 洋

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 以前、斉藤さんの本で、どろぼうの息子が一人旅に出る話を読んだのだけど、その中に出てくる領主テーオバルトの物語。
 領主の息子のテーオバルトが一人旅に出かけて、竜の涙を探すと言う話。

 子供の成長譚として、ポイントをきっちり抑えた本。ラストもそれなりに綺麗にまとめていて、相変わらずのへ理屈っぽさは鼻についたりするけれども、斉藤ファンとしてはなかなか納得できる一冊でした。

読書

おめでたい日本人に教える虐殺の歴史おめでたい日本人に教える虐殺の歴史
(2007/09)
小滝 透

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 ビッグイシューの最新号を買いました。とても素敵な笑顔の販売員さんに深くお辞儀をされると、なぜだかとても恥ずかしい気持ちになります。雑誌一冊買っている時も、自分の中に優越感や軽蔑感などが混ざった感情がチラリと覗き、そのたびに僕は小さい人間だなあと反省せざるを得ません。
 そんな情けない自分ですが、僕が1冊買い、その感想を誰かに話してまだ誰かが買い、そうして輪が増えていけば、何かが変わっていくような、そんな気がします。新刊は外国人の労働者問題について。

 
 世界各国の虐殺の歴史と、その対比としての日本について書いてある本。うーん、一般読者に分かりやすく書こうとしたのか、網羅する範囲が広すぎたのか、全体的に薄っぺらい感じがしてしまって、少しつまらなかったというのが本音です。
 まぁ、でもちょろっと興味がある人にはちょうどいいのかもしれません。

 日本も確かに戦時中は特高とかの弾圧はあったけど、それはあくまで転向させるためのもので、虐殺ではない。確かにこの本が言うとおり、日本では天安門事件やポルポトのクメールルージュみたいな凄惨な虐殺と言うものはあまり存在しない。
 それはやはり日本人がどこの国よりも「空気」を大切にする民族だからであって、周囲の目線を気にしてしまって凄惨な事件を起こせないからなのだろう。だから日本では独裁者が出にくいのかもしれない。
 ただ、同時に言えることは、そうした「空気」は、逆に空気を読まない行為をしたものを徹底的に排除する行動に出るということだ。その顕著な例が村八分なのであって、異端を弾圧する。たぶん、集団ヒステリーの国なんだろうな。
 弾圧される側は必ず少数だから、あまり虐殺などと認識はされないが、それはとても恐ろしいものなのだと思う。怖いのは、今もそうした風潮は色濃く残っていて、人権保護法案とか児童ポルノ法案だとか頭に膿が湧いてるような法案がしれっ、と通ろうとしているのである。正義を振りかざした「空気」ほど怖いものはない。そしてそうした「空気」に流される日本人はもっと怖い。
 日本に虐殺はあまり無いかもしれないが、この国にはもっと恐ろしいものがある。


 どうでもいいけど、この本、9条問題にもけっこう突っ込んでいて、最後に今後どういうスタンスでいくべきなのかを書いていれば、この人の支持政党がわかるなーと思ったのですが、うまくボカされていました。大人って!

読書

模造記憶 (新潮文庫)模造記憶 (新潮文庫)
(1989/07)
P.K. ディック

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K・ディックは膨大な光エネルギーを持った星のようなもので、それはまばゆく輝きながらものすごいスピードで駆け抜けてゆく。
 僕達はそれを必死で追いかけようとする。速度がとても速いから、追いつくのに一苦労だけれども、まれに追いついその姿の真芯を見ることが出来たとき、純粋な喜びとともに、自分は分かっているぞ、という優越感にひたることが出来る。
 だから、もし、ディックの作品を、分からないとか難解だとか独自のSF用語こしらえてんじゃねえぞとかぶっちゃけ意味不明だとか思う人がいるのだとしたら、それはディックの脳みそに追いつこうという努力が足りないだけなのである。

 まあ、書いといてなんですが、別にそこまで難解と言うわけではなかったです。ディックの短編集。
ただ、やはり当たりハズレが大きいのもやはり事実で、「追憶売ります」などはなるほどお見事、と拍手したくなったけれども、なんかビーバーが出てくる作品は、よく分からなくて読み飛ばしてしまった。

 玉石混合の作品集だけれども、ある意味、これぞSFというような、ホッとするようなイラッとするような、そんな本だったのでした。

雑記

関東近郊の田んぼが広がっているような田舎を探しているのですが、なかなか見つかりません。山は死にますか。海は死にますか。教えてください。


http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20090820/1017944/

 面白いですね。雑誌に動画プレイヤーを埋め込んであるので、紙の雑誌なのに映像が見える仕組みの商品が開発されたようです。
 これが発展していけば、ラノベの挿絵が動く日も近いですし、映画情報誌などはプロモがしやすくなりますね。
 
 文字だけの芸術である活字分野に映像が進出してきたら、もしかしたらだんだん映像の占める部分が大きくなって、いつのまにか映像のおまけに小説が付くようになるのかもしれない。300円くらいのお菓子のように、玩具がメインでお菓子が申し訳程度、みたいなそんな逆転現象がおきるのかもしれない。
 でも一方で、それは新しい分野の表現芸術を生むのかもしれない。マクルーハン先生が喜びそうです。
 どうなっていこうとも、出版業界が活気付いてくれたら嬉しい限りです。

 とまあ、そんな駄文で今日の更新が無いことをごまかしてみたのでした。おやすみなさい

読書

かたみ歌 (新潮文庫)かたみ歌 (新潮文庫)
(2008/01/29)
朱川 湊人

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 たとえば昔、戦隊モノを見たときに敵の怪人に覚えた恐怖だとか、夜寝るときの暗闇におびえて目を閉じる恐怖などは、だんだんと薄まり大人になるにつれ忘れてしまったけれど、そんな恐怖を思い出させてくれるのが、朱川さんの本なのでしょう。

 朱川さんは直木賞受賞作の「花まんま」から好きなのですが、やはりデビュー作の「フクロウ男」が一番の傑作だと思います。
 変な文学的趣味に走らず、いつも読者のことを考える直木賞のお手本のような作家の方です。これだけの質の作品を世に出し続けられるのは本当にすごいですね。


 アカシア商店街を舞台とした連作短編集。近くの寺にはこの世とあの世を繋ぐ穴があると言われ、この街では不思議なことが起こる。霊がよみがえったり、兄が消えたり。少しだけ普通の日常からはズレた、そんな街の物語。
 この作品の中に潜むズレは、とてもわずかなズレだ。薄皮一枚の差でズラされた違和感は、その差がとてもささやかだからこそ恐ろしい。
 そしてその恐ろしさは、昔感じた、あの頃の恐怖と良く似ているのだ。

 ほんの少しだけ現実と乖離した現実。僕達はそんなもの、鼻から信じないけれども、いや信じられなくなってしまったけれど。それはもしかしたら、子供の頃感じた恐怖を失ってしまったからなのかもしれない。

読書

宮藤官九郎脚本 池袋ウエストゲートパーク (角川文庫)宮藤官九郎脚本 池袋ウエストゲートパーク (角川文庫)
(2005/03)
宮藤 官九郎

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智弁の岡田君は立ち上がりが悪すぎましたね。それにも増して打線が打てなさ過ぎた。ま、来年に期待です。


 さて。かの有名な池袋ウエストゲートパークのドラマのシナリオ本。クドカンが書いてます。
 
 内容は原作とは異なってオリジナル。主人公のマコトがただのヤリチンのチンピラじゃん、とか、キングのキャラクターが変、とか、原作読者からするとうーむ、と思おうところはありましたが、ドラマとしては見事だと思いますし、変なキャラクターの異様なノリとテンションの高さはシナリオの重苦しい感じを吹き飛ばすための演出と考えると、やはりさすがだと思います。いつものクドカン節に過ぎない気もしますが。
 
 結構ヒト死ぬわ、原作に負けないくらいのグロテスクな描写があるわで、より、池袋のワルのストリート感が出てましたし、圧倒的なスピード感はいつもながら見事でした。
 
 ただまぁ、これはシナリオとは関係ないですが、やっぱりキャストがなぁ・・・カッコイイ男を持ってくれば良いというわけでもないと思うのだけれども。

読書

あんちゃん、おやすみ (新潮文庫)あんちゃん、おやすみ (新潮文庫)
(2007/11)
佐伯 一麦

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行きつけの古本屋に激安のハヤカワが入荷されたという情報を入手したので寄ってみました。すると、ああ、なんということでしょう。店の外壁に並ぶ特価本コーナーには、大量の水色背表紙が並んでいるではありませんかー!(ビフォーアフター風)
 ひゃっほい、と飛び上がって大量に本を小脇に抱えました。道を通るおじさんが不審な目で見てました。名作「幼年期の終わり」(持ってなかったんです) や、ソウヤーやらディックの短編集を計6冊ゲットして揚々帰途についたのでした。うれしいなあ

 
 とある少年の、何気ない日々を描いた本。少年の日々タイプの本はよくありますが、この本が素晴らしいのは、その特徴ある文体でしょう。「少年は~」という個性のない3人称で書かれつつ、他の人は「鉄伯父さん」などと少年目線の感覚で描かれるこの作品は、少年のすぐそばにいるような錯覚を覚えさせられます。
 それはまるで肩口から少年を見守る先祖の霊の暖かい目線のような、そんな立場に立っているような気がして、読んでいるこちらまで目元が緩み、時々「がんばれ!」と声を掛けてあげたくなるのです。
 
 友達とのケンカだったり、理由もない母親への反抗と甘えだったり、大人から見たらたいしたことのない日常かもしれないけれど、子供の時には確かに、一日一日がドラマであって、帰り道にバッタを捕まえたり、雨で張り付いたエロ本を見つけたり、そんな無知で繊細な子供の目と心を、少しだけ思い出せた、そんな気がしました。
 というか、いつも書きますが、僕は少年モノにはとてもヨワイのです。

 

読書

「平成狸合戦ぽんぽこ」のシナリオ本を見つけたので今日はその感想を書こうと思ったのですが、アマゾン検索に載ってないようです。網羅してない本もあったのか、僕の検索が悪かったのか。

 ジブリの映画は、コンテなどはよく見かけますが、シナリオを見たのは初めてでした。内容は有名なのでわざわざ書きはしません。
 もともとこの映画が好きだったこともあるけれど、映画で見たときよりも、なぜだかとても心に"くる"ものがあり、不覚にも涙を落としそうになりました。

 映像だと何気なく流してしまいますが、しっかりと文字を噛み締めながら読むと、改めてこの脚本のスゴさに気づかされます。こんな脚本は絶対書けないだろうと思いつつ、目標の一つとしたいものだと思いました。

読書

動物農場 (角川文庫)動物農場 (角川文庫)
(1995/05)
ジョージ・オーウェルGeorge Orwell

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 動物達が、突然人間達に反旗を翻す。人間を追い出して、それまでのように不当に搾取されるのではなく、平等に裕福な生活が送れるような社会を動物達は目指す。字を学び、人間の反撃も撃退する。順調に進んでいった動物農場はやがていつの間にか静かに歪んでゆく。働くもの、働かざるもの。支配するもの、支配されるもの。

 共産主義の限界を寓話的に描いたこの作品は、オーウェルの代表作と言ってしかるべき作品だ。ロシアにも、ドイツにも重ね合わせることのできるこの作品からは、平等だとかそんな言葉は幻想にしかすぎないことを直面させられる。

 動物の反乱と聞いて思い出すのは、SF大賞受賞作の「マーブル騒動記」だろうか。武力と言うより対話による反乱だったけれども。
 あちらは倫理観に問う反乱で、こちらはかなり風刺的な側面が強いと、いう違いがおもしろい。

 ラストの、支配者となったブタが人間と食事の席を共にし、後にささいなことで醜くケンカする様を窓から覗く動物達の姿がなぜか目に浮かんで離れない。
 

 余談だけど、調べたら1984そんなに高くないじゃーん。背の低い友人はどこで調べたのだろうか。

読書

すばらしき父さん狐 (ロアルド・ダールコレクション 4)すばらしき父さん狐 (ロアルド・ダールコレクション 4)
(2006/02)
ロアルド ダール

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 これは素敵な本

 ブレイクの絵の魅力も加わって、狐一家が可愛すぎる。

読書

マックスのどろぼう修行 (キッズパラダイス)マックスのどろぼう修行 (キッズパラダイス)
(1999/07)
斉藤 洋

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 斉藤イズムの極致ともいえる本。

 どろぼう一家の嫡男のマックスは、どろぼうの腕はからきしだが、修行の旅に出る。マックスは無駄に理屈っぽく、セリフ一つで、ああ、斉藤さんだ、と思えるようなキャラクター。

 中盤までおもしろかったのに、最後は尻すぼみ、というかストーンとこけてしまった感じがしてもったいなく思った。

読書

不許可写真 (文春新書)不許可写真 (文春新書)
(2008/08)
草森 紳一

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 戦時中に、不許可となった写真について書いてある本。

 一見、なんで? と思うような写真がいくつも不許可となっており、軍部や政府の過敏さが伺えておもしろい。
 特に、特に露出が高いわけでもない踊り子さんの写真が禁止となっていたのは何故に? と思ったが、ふとももが猥褻なんだそうな。そんなムチャなw
 そんな難癖つける反面で慰安婦とか設置してるんだから、なんだかなぁと思ってしまう。慰安婦の検査のための台の写真は、シンプルながら迫力を感じさせられた。もちろんこれも禁止。

 いちゃもんの付け方が最近の様々なものへの規制騒動と似通っており、少し怖くもなった。こういう本読むと、あらためてやっぱり児ポ法改正はいかんと思うよ。

読書

図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」入門 (中経の文庫)図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」入門 (中経の文庫)
(2006/10/03)
是本 信義

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 先日、群像で新人賞を受賞した「カメレオン狂のための~」(正確なタイトル失念しました) がクラウゼヴィッツの「戦争論」をベースに造られた、とても面白い小説だったのだけど、そこから「戦争論」に興味を持って読もうと思いつつも、当然のごとく原本は読みにくく難解でつまりよくわかんないので、入門書を借りてみた。


 クラウゼヴィッツの「戦争論」を、歴史上の大きな戦争と照らし合わせつつ説いてくれる。内容は分かりやすく、入門書として上々の出来だと思うが、挿入される図説だけはあまりいただけなかった。
 たぶん作者の意図としては、少しでも読者に理解してもらおうと入れたんだろうけども、なにより図が一番よく分からないから困ってしまった。

 クラウゼヴィッツ曰く、個々の戦場での戦いに勝つための方法が「戦術」であり、そうした個々の戦場の戦いを総合して最終的な戦争に勝利する為の手段が「戦略」なのだと述べる。単発の戦いで勝利しても、戦争に勝てなければ意味がないのだ。
 そう、いくつかのカットが良く出来ていても、最終的に締め切りまでに完成し、観客から良い評価と順位が貰えなければ意味がないわけである。
 なるほど、アニメ制作も戦争なのだ!

読書

0(ゼロ)をつなぐ (新潮文庫)0(ゼロ)をつなぐ (新潮文庫)
(1993/06)
原田 宗典

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 以前、友人とウナギを食べながら、オーウェルの「1984」がプレミア付いてるらしいという話をして、そういえばオーウェル読みたいなーと思っていたのですが、いつもの古本屋をのぞいたら、オーウェルの「動物農場」を発見して飛び上がり、買って帰りました。古本屋でめぼしい本を見つけたときのわくわくはたまらないものです。


 原田宗則というと、まずエッセイの名手のイメージが先行してしまうけれども、小説もしっかり書いておられます。
 13編のちょっとホラーな短編集がまとめられています。

 実は僕も原田さんの小説を読むのは初めてだったのですが、エッセイであんなに明るく軽妙な文章を書かれるひとが、こんなに研ぎ澄まされたホラーを書くとは、まったく思いもしませんでした。
 作品に蔓延する、過去と未来への諦観は、なんとなく村上春樹のような印象も受けたけど、泡坂妻夫風でもあり、いや、こういう何々風というくくりは失礼だと思って、なるほどこれが原田宗則の真の姿やったんかー、と関西人風に驚いてみたりしました。
 
 怖さを際立たせる描き方も上手く、なかなかな短編集でした。

読書

テレビドラマ代表作選集〈2003年版〉テレビドラマ代表作選集〈2003年版〉
(2003/12)
不明

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2003年のテレビドラマのシナリオ傑作集

 「焼け跡のホームランボール」は井上ひさしさんが原作で、「神様」は川上弘美さんが原作。どちらも素晴らしいのだが、やはりオリジナルでないと評価が少し下がってしまうのは僕のエゴだろうか。
 
 川上さんの「神様」は個人的に原作から大好きなんだけど、川上さんの、あの独特の言葉の柔らかさはやはり小説で読むのが一番だと思ってしまう。「蛇を踏む」とかもそうだけど、川上さんの文章を読んでいると、文字がヌルヌルしていて、巻きついてくるような生きているような、そんな生命力を持っているように思うのです。
 いつ読んでも思うのだけど、「神様」の冒頭の
「くまにさそわれて散歩に出る。歩いて二十分ほどの川原に行くのである。くまは三つ隣の305号室に、つい最近越してきた」
 これはすさまじい文章だと思う。嘘だと思うなら書いてごらんなさい。絶対書けないから。

 
 オリジナルだと、「抱きしめたい」が秀逸。自閉症持ちの人を出すのは、もう設定だけで涙がぼとぼとこぼれそうになるので、ずるいんだ、と思いました。

読書

非・文化人類学入門 (1978年) (講談社文庫)非・文化人類学入門 (1978年) (講談社文庫)
(1978/04)
豊田 有恒

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新宿の、東郷青児美術館で開催している、絵本の原画展がすばらしいものでした。初めて心から、ああ、美術館っていいものなんだな、と思った気がします。
 はらぺこあおむしの原画を見たときは、なんだか死ぬ間際にルーベンスの絵を見れたネロの気持ちが分かりました。


 豊田さんの本。
 筒井康隆のドタバタと、小松左京の知識を混ぜて、こねて、叩いてふかして、ふっくら焼きあがったものに、阿刀田さん風味をパラパラとふりかければ、この本の出来上がり。
 美味しくいただきました。

読書

100かいだてのいえ100かいだてのいえ
(2008/05)
岩井 俊雄

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かなり売れてるらしいです。

 珍しく、横に読むのではく、縦に読んでいく本。説明が難しいので店頭で見てください。なかなか斬新で面白いです。

 面白いのに、随所でもったいない部分が多々。わざとなのか、それとも単に編集の手抜きか。
 
 売れているけれど、10年後残る本になるのか、そこは疑問に思いました。

読書

明治・大正・昭和 30の「真実」 (文春新書)明治・大正・昭和 30の「真実」 (文春新書)
(2003/08/21)
三代史研究会

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 用事を済ませてから、古本屋めぐり。昔よく行っていた古本屋が潰れていると、寂しく感じます。
 買いはしなかったけれど、収穫は十分。大好きなハミルトンの「キャプテン・フューチャー」が全巻セットで3000円と、田辺聖子の文庫全125冊がまさかの3000円がかなり心を奪いそうになり、僕の財布からお金を奪いそうになる。125冊はかなりお徳だけど、さすがに置けないのでまた次回。ハミルトンは本気で買いたいけれど、半分くらい揃ってしまっている事実をどうするかが問題だ。うーん


 歴史に真実などないと思うのだけれども、借りてみた。司法の独立を守ったのは児島惟謙ではない! などの、週刊誌かムーにでも載ってそうな内容が30個並ぶ。
 歴史モノ、特に明治以降の歴史に関する本は、まさに書く人の立場によって真逆のことが書いてあったりして面白いんだけども、結局、見る方向の問題だと思うんです。
 どんな建物も、見る角度によって日が当たって綺麗に照り返している側面があれば、日陰でジメジメしてなんか変なツタとか生えてる部分もあると思うんです。だから乃木大将が名将だろうが、愚将だろうが、まぁどっちも正しいんだろうな、と思います。

読書?

FAMOSO(ファモーソ)Vol.2(雑誌)FAMOSO(ファモーソ)Vol.2(雑誌)
(2009/08/03)
不明

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 行き付けの古書店に、大杉栄訳のファーブル昆虫記が入荷していました。買えない値段ではなかったけれども、このごろ出費が激しいので手を止めました。来月まで残ってたら買おうと思います。


  あまり雑誌は好きではなかったのですが、最近、よく買うようになりました。毎週毎週、色んなネタを仕入れて、読んでるほうはへーほーふーん、と楽しいのですが作り手はまぁ大変なことでしょう。いつもアンテナを張り巡らせる力が求められる雑誌編集は、確かに編集の花形だなぁと最近つとに思います。僕は雑誌編集にはあまり興味はないですけれども。

  ビートたけし編集長。所ジョージ副編集長。この二人が組んで面白くないわけがないのです。吉村作治はファラオだった!なとと馬鹿馬鹿しい企画をまじめにやれるというのは、一見簡単そうに見えて、案外むずかしいものです。
 
 正直な感想を言うと、1冊目の方が面白かった気もします。でもまぁそもそも面白いので、まぁ良いんじゃないかな、と思いました。
 そう、僕はひいきの人には基本的に甘いのです。そして僕はビートたけしが大好きなんです。

読書

世界情死大全―「愛」と「死」と「エロス」の美学 (文春文庫)世界情死大全―「愛」と「死」と「エロス」の美学 (文春文庫)
(2008/09/03)
桐生 操

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 なんか、もっとエログロでアングラな本を期待してたのですが、思ったよりぜんぜん普通の本でした。というか、「情死」ではなく、「情」のある「死」についての記述ばかり。おりこうさんな本でした。

 カニバリズムとかネクロフィリアとか、うはー、という内容なのですが、こういうの読むと、ホント、いろんな人がいるんだなー、としみじみ思う所存です。

読書

おばけ美術館へいらっしゃい (ポプラの木かげ)おばけ美術館へいらっしゃい (ポプラの木かげ)
(2006/07)
柏葉 幸子

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なかなかにファンタジー風味をうまく出していて良い本だと思います。

読書

スペースオペラ大戦争 (角川文庫 緑 377-22)スペースオペラ大戦争 (角川文庫 緑 377-22)
(2000)
豊田 有恒

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 体が縦に長い友人と飲みに行って、その友人だけ店の鴨居に頭をぶつけたのを見て、なんか、けっ、て思いました。締めのラーメンはやっぱり余計でした。

 豊田さんのドタバタSF。場所は30世紀の地球。外敵に攻められるが、闘争本能を失った未来人は敗北を重ねてしまう。その局面を打開するために、過去の著名な勇士を復活させて、外敵に立ち向かう話。
 復活する地球人は、高杉晋作やらマルセーユ大尉やらジンギスカンやら、とにかくあらゆる有名人が復活してまさに地球一丸となって戦う。
 半分は豊田さんの歴史ウンチクの披露本な気もするが、ここまでぶっとびすぎると、よくぞ書いたと拍手を送りたくなる。
 外敵であるゾンダール星人は、なんかエビの化け物みたいな描写がされているのだけど、これはやっぱりハインラインの「宇宙の戦士」あたりへのオマージュなのではないかと思った。

読書

月の上のつよがりロボット (おはなしフェスタ)月の上のつよがりロボット (おはなしフェスタ)
(1995/12)
古田 足日

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古田さんの作品には、たっぷりの優しい心とともに、一つまみの毒が入っている。それは文明、政治批判であったり、人類に対する警鐘であったりする。そしてその一つまみのスパイスがコクとなって、作品に深みを与えている。だから古田さんの作品はいつでもおいしいのだ。

 月の兎の村を信じる頑固なロボットは、みんなにそんなものないと反対されるが、一人で探しに出かける。途中でネコやタヌキや人形に出会って、月の兎の村を探す。
 この出会いの淡白さは、なんだか「きびだんごをくれたら、鬼退治を手伝いましょう」と仲間になる桃太郎の劇のようなわざとらしさを感じるが、同時に良い味も出している。
 やがて行く途中で様々な村を通る。どれもが人々に存在を忘れられたせいで荒廃していたが、その再建を手伝うべく、また仲間が一人づつ残り、最終的にロボット一人で月の兎の村に向かう。

 誰も信じないものを信じて進むことの美しさ。そしてその対象がロボットであるということは、もはや人類にそうした気概が失われていることを暗示している。このあたりに古田さんの巧みさと、冷たい目線が伺える。
 一つだけ疑問だったのは、最後にロボットとタヌキが残るところ。最初のパートナーがネコだったのだから、やはり最後もネコだろうと個人的には思ったのだが、そこの意図だけが分からなかった。

読書

ぼくのつくった魔法のくすり (ロアルド・ダールコレクション 10)ぼくのつくった魔法のくすり (ロアルド・ダールコレクション 10)
(2005/04/30)
ロアルド・ダール

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突然、光栄にも、とある方に誘われて、でっかいガンダム見てきました。夜のガンダムはたいそう綺麗でした。
そんな流れで、初めてチンタオビールを飲みました。さっぱりしていてたいそう美味でした。
あと、駅でビッグイシューを買いました。店員さんの深いお辞儀にたいそう心が熱くなりました。


 ダールの本。星新一先生が、ダールは当たり外れがある、とおっしゃる通り、途中まですばらしいのに、オチがもったいない気がしました。

読書

空気と戦争 (文春新書)空気と戦争 (文春新書)
(2007/07/18)
猪瀬 直樹

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 とくに何か失礼なことしたわけではないけれど、新聞の更新のおばさんに無愛想に対応してしまったことを、いまさらすごく反省しています。なんか、虫のいどころが悪かったんだなぁ。すいません。

 さて。今日は猪瀬さんの本。そういえばこの方、副知事ですね。東京都は小説家に治められているのか。

 要は太平洋戦争に向かっていった理由は、軍部の暴走とかそれだけでなく、全体としての空気がそうさせたと言う話。
 事実、冷静な人たちや、軍の中の模擬内閣(こんなんあったんですね)はしごくシビアに日本がどうやっても勝てないことを提示したらしいが、軍は「机上の空論」として斬ったらしい。
 意外なのは、東条が一人で非戦を唱えていたところか。

 むかしから、日本人が空気に流されやすいというのは、もはや国民性としか言うほかなく、どうしようもないなぁと思いながらも、軍部やマスコミ、そして国民までもが、ちょっと立ち止まって考えることなく空気だけで無謀な戦争を起こし、その末に当然の敗北を喫した、という事実を考えると、昨今のKYという言葉は本当に恐ろしい言葉だなあと考えさせられ、マスコミのモラルの低下を目の当たりにさせられるのだ。(こんな一文が長い文章は書いてはいけませんね!)

 まぁ、つまり、空気読む前に考えろ、って話。そういえば、小泉選挙が良い例ですな。歴史は繰り返され、されど学ばずなのである。

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