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読書とギターとブログと |2009年05月
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読書

リスとお月さまリスとお月さま
(2007/03)
ゼバスティアン メッシェンモーザー

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最近話題に登る、「文学界」の新人賞を読みました。海外の人の受賞ということで、どう転ぶか楽しみだったのですが、今回はちょっと話題作り感は否めないですね。
 選評でもあるように、単に海外の戦争の話を書いているだけで、これなら翻訳小説を読めば良い。別に海外の人はみんな海外と日本文化の差異を語れとは言わないけれども、戦争の話も特別な物ではなく、僕達の想像の範囲内での戦争に過ぎない。これでは少し期待はずれと言われても仕方ないだろうし、海外作家としても、ゾペティやリービ英雄に比肩は難しいと思った。
 別に悪いわけではないのだけど、良くも無い。そんな印象。

 
さて。それは置いといて、この絵本ですが、 なんといっても絵が素晴らしい。チーズに潰されているリスと、突き刺さっているハリネズミが愛らしい。
 月と食べ物を重ねるのは絵本の常套手段。ぐりとぐらでもあった気がする。

 まぁ、やっぱり絵が素晴らしい絵本なのです
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読書

地図にない町 - ディック幻想短篇集 ハヤカワ文庫 NV 122地図にない町 - ディック幻想短篇集 ハヤカワ文庫 NV 122
(1976/08)
フィリップ K.ディック

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次から私服でいいよと言われても、それはそれで困ってしまいます。思うに、制服やスーツって集団への帰属意識を高めるだけでなく、TPOや立場を考えながら服を吟味するために費やす時間を短縮するのに非常に有効ななのです。さすがにジーンズはマズイよねぇ

 ところで村上春樹の新作がバカ売れしているようですね。ああいう話を聞くと、本を読む人が減っているのはやはりガセなんじゃないかと思ってきます。しかし、内容を少しも明かさないって上手いですよね。余計に内容が気になる。買った後で失望してブックオフに売るのは自由ですからね。ま、たぶん面白いんでしょうけども。あんだけ売れたら気持ち良いだろうなー

 さて。今日の本はディックの短編集。これは、素晴らしい短編集ですね。もう言うことありません。シュールでユーモア含むディックの良さが存分にでた短編集です。

 「薄明の朝食」や「レダと白鳥」は読んで久しぶりに背筋がぞぞっとさせられた。面白いアイディアとサスペンス。そして意外なラストという短編の構図を完璧に捕らえている傑作。特に「薄明~」はラストの一言が見事。
 あと、個人的にはラビリンス教授シリーズも割りと好きだった。よくわからんものを発明するラビリンス教授。モーツアルトなどの名曲を動物に変えて保存する装置を発明したりする。ベートーベンがカブトムシってのはなんか分かる気がする。

 どれも珠玉の名作ぞろい。SF短編集の一つの完成された形だと思います。いやあ、面白かった

読書

群像の新人賞作品、何かに似てるとおもったら、諏訪さんの「アサッテの人」か円城塔の「オブザベースボール」に似てるんですね。芥川賞の候補になれば良いんですが。

それにしても、栗本薫さんが亡くなるわ、エロゲーは規制されるわ。もう、僕の明日の活力が奪われていって悲しい限りです。なんだか嫌な国になって行くなあ。でも、ほんとにあの規制はどうかとおもいます。表現の自由への冒涜だ! なんか見事に管理統制社会化してきて、一抹の怖さも覚えます。あ、あと、グイン・サーガはローダンみたいに誰か続けてくれないかなぁ

しかし、最近よく作家さんが亡くなりますね。泡坂さんもそうだし、クライトンも。
そろそろ小松・筒井あたりも怪しいと思うのですが、あそこが亡くなったらもうどうしましょう。僕に出来るのは、少しでも長生きして少しでも作品を書いて下さいと祈ることだけです。ああいう偉大な文化人には政治家の寿命を分けてあげればいいと思うよ!

読書

壁抜け男 (異色作家短篇集)壁抜け男 (異色作家短篇集)
(2007/01)
マルセル エイメ

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 「壁抜け男」は壁をすり抜ける力を持った男の話。設定を読んだ時に、蠅と合体してしまった男の話を思い出したのだけど、オチは若干似かよった感じ。だが、面白かった。

 「よい絵」や「サビーヌたち」も着眼点が素晴らしい。素晴らしすぎて途中で収拾がつかなくなって、最後は気持ち尻すぼみ感は無くも無いが、それはそれでアリな気がする。

 なんというか、ハズれの無い、間違いの無い短編集であるということは、保証いたします。

読書

ACOUSTIC GUITAR 岡崎倫典 SpiritdanceACOUSTIC GUITAR 岡崎倫典 Spiritdance
(2008/07/25)
不明

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 楽譜も立派な本だよね! たまにはギターの話も書いて、ちゃんと練習してますよーアピール

 僕はたいてい押尾コータローをコピーしているのですが、楽譜が全部揃ってしまって、若干飽きてきたというのもあって、新規開拓。
 中川イサトさんの楽譜か迷ったのですが、岡崎倫典さんのソロギター譜を買ってきました。

 岡崎さんは決して知名度はそこまで高くはないとは思うけれども、知る人ぞ知るソロギタリストなのです。押尾さんがポップでイサトさんが和風としたら、岡崎さんは幻想的な曲を作る、そんなイメージがありますね。
 そんな岡崎さんの名曲「トトラの島」を弾きたい!と思って買ってみた



 良い曲ですねー

 帰って練習してみたら、思ったよりも弾きやすい印象。所々難しいところはあるけど、テンポも速すぎるわけでもなく、無茶な運指もないので、1ヶ月くらい練習すればコピーできるんじゃないかな。
 ただ、それだけに丁寧に弾かないとアラが目立ってしまうし、強弱などを考えながら弾かないと台無しになってしまう曲のような気がしました。
 
 ま、ゆっくり練習しようかと。
 

読書

世界風俗じてん〈3〉性風俗の巻 (1978年)世界風俗じてん〈3〉性風俗の巻 (1978年)
(1978/12)
不明

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 古本市で売ってたので買ってしまった。意外にそこそこした。思ってたより、かなり面白かった

 古代から最近まで、様々な性風俗に関する話が載っている。
 しかし、まぁ、昔の人達はなかなかやりますな。たぶん、テレビもパソコンもなくて、暇だからセックスくらいしかやることが無かったんじゃないかと思うわけなのですが、最近エロゲ規制とかやたらうるさい自民党の人達は、タイムスリップしてみたら良いんじゃないかしらん。

 あと、興味深かったのは、欧米の国の性規制の話。欧米で、風俗などあらゆる規制を撤廃し、自由にさせる代わりに、他の細かいところをきっちりする法律が出たそうな。つまり、建物内でなら何しても何見てもいいけど、外にはポスター一つ許さんよ、という形。そうしたら、性犯罪や若者の性の乱れなどが劇的に減少したそうな。
 そもそも、セックスしないと子供生まれないわけで、人間の根源である欲求を安易に規制するのは、本当に安直な話だと思うし、こうした様々な海外の事例を考えて規制発言をして欲しいと思います。
 海外にいちゃもんつけられて、すいませんと下手に出るのも、日本人らしいといえば日本人らしいけど、情けないと思うし、だから外交が下手なんだろうなぁ。

 なんか本と全然関係なくなってきたけど、つまり何が言いたいかというと、例のエロゲ規制発言に対して僕は非常に憤慨しておる、ということなのです。念のため言っとくと、別に女性蔑視とかそんなつもりはないし、それはみんなが常識として分かってることだから別に触れません。ていうかそれ言い出すと、AVとか色々どうなるんだよなー。だいたい僕の休日の楽しみを潰すな! というかランスを! 戦女神シリーズを! まったくもう。寒い時代になったもんです

読書

さびしい乞食 (新潮文庫)さびしい乞食 (新潮文庫)
(1983/02)
北 杜夫

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 北杜夫の書く、大人向けの児童書。「さびしい王様」からの続編となる。

 メタフィクションというと、ついつい筒井康隆が真っ先に挙がりがちだが、北さんもかありのメタ作家である。しょっちゅう作中にキタモリオたる人物は現れるわ、あげく原稿を食べられたりしたせいでこの作品は続きませんと言ってみるわ。
 この作品も、最後にそんな終わり方をするのだが、どこまで計算の上で、北さんがこれを書いたのかが、とても気になる。

 まぁ、それよりも、まえがきやあとがきが3つ4つある時点でこの作品は勝ちだなー、と思った。やっぱすごいよなー。文章もキレイでよどみなく、読みやすい。こういう本を、作りたい。

読書

終着の浜辺 (創元SF文庫)終着の浜辺 (創元SF文庫)
(2005/10)
J・G バラード

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 今回の群像の新人賞は面白いですね。まだ全部読んでないけれども、設定だけで賞をあげれるな、という感じ。というか設定が素晴らしすぎて受賞した感がありますね。

 さて。今回はバラードの短編集。SF界の神様バラードはついこないだ亡くなった訳で、そのことを僕は友人のメールで知らされたのだけれども、そういえばバラードは有名な割りに僕はあまり読んだことなかったな、というのをふと思い出したので借りてみた。

 初版が70年と言うことで、文体に多少の古さが残るのは仕方ない。ただ、それを補って余りあるみずみずしさを感じた。「ゴダード氏最後の世界」は入れ子型の世界像。「甦る海」は時空の混在。「マイナス1」はSFかしら? 
 どれもたくさんのSFにかぶれてきた僕達には、見飽きたネタかもしれない。だが、不思議とそこに感じるのは失望ではない。むしろ、安心と懐かしさだ。
 間違いないテーマをしっかりとした足取りで最後まで綴るそれは、まさにSFの巨匠の名に相応しい安定感が見受けられる。

 こういう人たちが固い足場を作ることで、今のSFの隆盛があるかと思うと、なんだかしみじみし、改めて、偉大な人物の死に悲しみを覚えるのである。

読書

月へのぼったケンタロウくん月へのぼったケンタロウくん
(2007/04)
柳 美里

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 柳美里さんが書く児童書。柳さんは以前ブログで子供へのしつけの有り様が取りざたされたことがあって、ちょっとイメージが悪い。

 ケンタロウくんは母親と二人暮らし。ケンタロウくんが生まれてお爺さんが死んだ。何故お爺さんなのだろう。父親では何故いけないのか。
 最終的にケンタロウくんは月にいる?お爺さんにあって終わる。色んなものを抱えていた母の呪縛も解き放たれて終わる感じ。

 結構売れた本に申し訳ないけれど、僕はそこまで好きにはなれなかった。

 これは子供には分からないんじゃないかな。大人が色んなことを考えながら読むのは良いけれど、子供にはどうだろう。大人が読むならわざわざ児童書にしなくてもいい。なんだか、とても頭で作られた、いかにも児童書を気取っているような気がしてしまった。
 
 それが何故、何が僕にそう思わせるのかは分からないけれど、わざとらしい。そう思ってしまった。
 もしかしたら、一般書に慣れすぎたのかもしれない。児童書から素直に何かを感じ取る心を失ってしまったのかもしれない。僕には分からない。
 なんか、親切にしてくれる人に対して、その人を胡散臭く思い疑ってしまって、そんな自分が嫌になる、そんな時の思い。でもその人が本当に良い人なのか悪い人なのかはやっぱり分からないわけだから、難しいのである。
 つまり、世の中には悪い人もいる、ということを知ってしまったということなのだろうか。
 もう何が書きたいのか良く分からないや。

読書

どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)
(2000/09)
北 杜夫

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 北さんの自慢が半分。こんなはっちゃけた時代があったんだな半分。

 他のシリーズよりも冗漫気味がちょっと。これは躁うつ病になりそうなのがちょっと

読書

あ・だ・る・と (集英社文庫)あ・だ・る・と (集英社文庫)
(2002/01)
高橋 源一郎

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 これの作者が本物のAV監督だったら。それは溜池ゴローとか、ああ、それしか知らないや、まぁ誰でも良いんだけど、実際にAV業界に携わっている人が書いた本だったら、どういう評価を受けるだろう。それは素晴らしいノンフィクションと評されるかもしれないが、きっと文学とは評価されないだろう。

 それが、今のブンガクと言うものの現実だけども、それがまた面白さでもある。

 ラストのお婆さんとのセックスの場面では、さすがに僕もウッと思ってしまったが、これがAVの撮影の話だからどうしても低俗なものとして見てしまうのであり、これが純粋に老婆と青年の愛について書かれたものだったら、僕は、世間はそれを文学として扱うのだろう。

 そのつまらない事実こそが文学の持つ世界の矮小さだと言われればそれまでだけど、そこがやはり面白さの一つなのだと思う。
 また、セックスと自殺にまみれた古い文学像を現代に置き換えれば、そのモチーフがAVであってもなんらおかしくはないのだ。
 高橋さんは、この作品で今の「ブンガク」を、これからの「ブンガク」を少しでも描きたかったんじゃないだろうか。そう、僕は思うのだ。

読書

深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち
(2005/11)
北村 雄一

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 深海生物って、おどろおどろしいイメージがあったのだけど、意外にフツーな生き物が多かった。有名なリュウグウノツカイとかも、冷静に見ると、でっかい太刀魚ですよね。

 とりあえず、発行器が自分の体の影を隠すためとは知らなかった

 あと、クマナマコはかわいいです

読書

少年譜少年譜
(2009/02)
伊集院 静

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 ちょっと読まなければいけなくなったので、急いで購入して読んだ。

 伊集院さんに子供を書かせたら天下一品で、比肩できるのは宮本輝かねじめ正一くらいだと思うわけなのだが、そんな伊集院さんの短編集。

 表題作「少年譜」では、年ごとにたんたんと主人公の成長と暮らしぶりが描かれる。ちゃんと書けばこの作品だけで一冊書けそうなのだが、そこをあえて、心情描写などもろもろを限りなく抑えて、本当に年譜のように描く。物足りないと思う人もいるかもしれない。
 だが、逆に僕達はその短い言葉や記述から、色々なものを想像させられるのも事実だ。登場人物たちも、あまりしゃべらない。なのにその心が聞こえてくる。
 描かないことでより多くのものを描く力。それがこの本の見事な所だ。そして、だからこそ、これは短編集でよかったのだと思う。
 長編でやったら、次郎物語の焼き直しになるだけであり、短編として書ききることで、伊集院ワールドを表出させたのだ。そんな気がした。

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荒木克己作品集 花の小宇宙 スキャナーで見る植物の創造力荒木克己作品集 花の小宇宙 スキャナーで見る植物の創造力
(2007/10/20)
荒木 克己

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 きれいだお

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頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)
(2006/01)
レイモンド カーヴァー

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 カーヴァーの本を読むと、村上春樹の香りがする。しかもそれを春樹が訳しているのだから、なおさらだ。

 クセがあって、読む人によって好みは分かれるのだろう。ただ、やっぱりジャンクフードばかりではいつか胃もたれをおこすように、ただ読みやすい本だけを読むのではなく、こういう丁寧にダシが取られた本を読むのも大事なことだと、僕は思うわけなのです。

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木更津キャッツアイ 日本シリーズ (角川文庫)木更津キャッツアイ 日本シリーズ (角川文庫)
(2006/09/22)
宮藤 官九郎

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僕はドラマ版の方が好きかなぁ

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ズッコケ中年三人組age42ズッコケ中年三人組age42
(2007/12)
那須 正幹

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 やっぱ、さすがに今後を踏まえて読んどかんとねー、と思って古本で買いました。今更だなぁ

 ズッコケ中年組シリーズ3冊目。
しかし、これは、重い、なぁ。モーちゃんの娘のイジメ問題や、ハチベエの息子の教育問題など、とても内容が生々しい。そして小さい頃から一緒に成長し、彼らの子供時代を知り尽くしているからこそ、変な知り合いよりなんだか厚みと愛着があって、特に変わったテーマを扱っているわけではないが、なんだかとても胸にこたえた。
 
 彼らにはいつだって、希望と未来を夢見てキラキラと走り回っていて欲しかった。世俗や現実にまみれた大人になって欲しくなかった。3人はやはり永遠に少年少女の等身大のヒーローだった。

 だが、だからこそ、と思う。等身大のヒーローだからこそ、彼らは悩み、苦しむ。特に今回は3人組はあまり活躍していないけれど、一生懸命、問題に立ち向かっていった。3人で飲み、相談なんかして頑張っていた。
 そこに、昔の面影を感じて、ああ、変わらないな、と思う自分が確かにいる。

 彼らはヒーローではなく、人間なのだ。僕達とあんまり、変わらない人間なのだ。改めてそれを思い出さされ、そして、だからこのシリーズはこれだけ愛されてきたのだろうと思った。
 中年シリーズは、ズッコケ好きには賛否両論あるかもしれないが、僕は素晴らしいシリーズだと思う。そこにあるのは、色々変われども、「今」を生きる、昔と変わらぬ三人組の姿なのだ。

読書

信長軍団に学ぶ処世の法則信長軍団に学ぶ処世の法則
(2006/05)
加藤 廣

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 歴史モノの本って、確固たる証拠が無いから、どの作者も「私の意見だが~」と前置きして、勝手なことを言う。
 僕にとって、信長が良い人だろうが悪人だろうが英雄だろうが傑物だろうが小物だろうが、どうでも良いことなのである。

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レキシントンの幽霊 (文春文庫)レキシントンの幽霊 (文春文庫)
(1999/10)
村上 春樹

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 なんだろうなぁ。このしっくりと来なくてもやもやの残る感じ、村上春樹以外何者でもないなぁ。

 村上春樹を読むと、140後半のキレのあるストレートを投げれるくせに、全球変化球を投げているような気がする。それもフォークやスライダーではなく、カットボールみたいに微妙な奴だ。

 なんだろうなあ

読書

市長、お電話です (ハヤカワ文庫JA)市長、お電話です (ハヤカワ文庫JA)
(1991/09)
草上 仁

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 豊田さんより好きかも。こっちの方が、「SF]って感じがする。

 表題作の「市長、お電話です」は、ラストが個人的にはしっくりこなかったのだけど、なんか設定がマクロスっぽくて面白かった。でもたぶんマクロスより後だから・・・うん、偶然だよ、きっと。
 「ポルノグラフィック」はオチがバレバレなのが残念。
 でも、豊田さんの本も思ったけど、良作に共通して感じる古臭さは、やはり時代なんだろうなー。当時はきっと先端を行く本で、そのとき読んだら、僕だってうわーお、びっくり、そうだったのか、と澄んだ瞳をまん丸にしていたに違いないのだ。
 大量出版の本の渦に巻き込まれて、きっと僕のセンサーが鈍くなっているだけなのだろう。うん、飽食の時代にも困ったものである。我ながら適当な文章だなあ

読書

日米グルメ摩擦 (角川文庫)日米グルメ摩擦 (角川文庫)
(1989/02)
豊田 有恒

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作風のパターンとしては、長い記述と、最後のストーンとした落ち。
 ある意味、短編の手本みたいな形だが、長い記述に飽きるか、オチがいまいちしっくりこないか、同じパターンの連続に食傷気味になるか、どれか一つでも感じてしまったら、少し、本を置きたくなってしまう。
 まぁ、好みの問題だろうけどね

読書

小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)
(1999/04)
金井 美恵子

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 金井美恵子の本。

 純文学系では意外に多い、一風変わったおばさんと私と変な友人モノ。タイトルのごとく小春日和のように、ゆるゆると、だらだらと過ぎる日常がそこには描かれている。

 そう開いてしまうとなんだかミもフタもないのだが、この作品が素晴らしいのは、なんといっても特異な文体。カキガッコを排除し、ひらがなを多用した、けれどもしゃべり言葉をメインに使っているスタイルは、なんというか、とても女の子らしい。マイルドな、そんな感じがする。
 また、間に挿入される、おばさんのおばさんの書いた小説も素晴らしい。現実と微妙にリンクした文章を書くことで、一見無関心なおばさんが、しっかり姪を気にしているとこが見えてきて、なんだか面白い。
 変なまったり日々系なら「ヘンリエッタ」とかあるけれど、あそこまでダークさが裏にあるのではなく、本当に春のある日のような、ぽかぽかした眠くなりそうな本(良い意味でね!)

 こんな少女趣味な文体を駆使した文章を書けるような人間になりたいな、とつとに思ったけれど、けれどそれは僕に「ガラスの仮面」の絵を書けと言ってるような気がしたので、やっぱ僕にはムリだわーと思った次第。ああいうのは女性が書くから良いもんなんである。うんうん

 ちなみに、続編があるらしい

読書

日出(いず)る国の工場日出(いず)る国の工場
(1987/03)
村上 春樹

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 気づいたらGWが終わっていて、本を読む間もありませんでした。ゆっくりしようと思っている休みに限ってなんか用事が入るものです。もっと無駄に、壮絶に無意味な休日を過ごしたかったなー
 ただ、出かけるたびに、その地のブックオフを探して古本を買っていたので、読んでいない本だけは増えていく。置く場所が狭くなっていく。うーむ

 さて。久しぶりの更新は村上春樹の本。
 村上春樹と安西水丸さんのいつものコンビが、色んな工場を巡って書いたエッセイ。村上春樹のスタイリッシュでセンス溢れる文章はいつ読んでも素晴らしいわけで、しかもテーマが異色なのだからそれなりに面白いわけである。
 人体模型の工場や、消しゴムの工場などは、へー、と思いながら楽しく読めたし、先日ちょっとある工場を見学する機会が貰えたこともあり、イメージしやすかった。まぁ、個人的には結婚式場で夫婦を生み出す工場と見立てたのは、いかにも村上春樹らしいというか、若干苦しいというか、行く場所が無かっただけなんじゃないかとか思ったけど、それはどうでもいいことなのである。

 あとは、安西さんの脱力感でいっぱいのふわふわしたイラストが絶妙。

読書

SFロマン傑作選 (旺文社文庫)SFロマン傑作選 (旺文社文庫)
(1984/01)
福島 正実

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福島さんの選ぶSF傑作選。ロマン特集と言うことでお色気たっぷり

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