| トップページ | ||||
読書
2009 - 11/06 [Fri] - 00:31
まずタイトルが素晴らしい。次いで装丁が素晴らしい。表紙だけで思わずレジに持って行きたくなるそんな本。こんなの作りたい。
鬼才ブラウンの代表作。来年はSF大会に行こうと思ってるのでこれくらい読んどかんとね!という感じで借りてきました。
主人公は老年にかかりかけの男性。ロケットで宇宙に行くことに全力の情熱を注いでいる。そこに登場するのは女性議員。彼女は木星への宇宙ロケット打ち上げを公約にして選挙に出馬する。男性の力を借りて当選した彼女は、男を信頼し、仲を深めていく。そして。
主人公の男性がむりやりロケットに乗り込むのだろう、というのは読めていた。でもそれだと女性の存在があまりにも大きすぎる。と思ってたら、女性が死んだ! やっぱり!
で、女性の意志を引き継いで宇宙に飛び立つのかと思いきや、っこで見事にひっくり返してくれるのがブラウンの鬼才たるところ。
途中まであまりにも手堅くい話だな、と少し拍子抜けしていただけに、後半のどんでん返しは見事だった。
ラストは、次の世代の子供達と共に、宇宙に飛び立つロケットを見上げて終わる。文字だけなのに、それだけで映画のワンシーンのような美しさ。さすがだなあ
ここらへんで、あれどっかでこの構造見たぞ、と気づく。なんだかグレンラガンに似ている気がするぞ。そういえば最終話のタイトルこんなんやなかったかな、と思っていたら、解説をグレンの脚本家が書いていた。やっぱりオマージュしているそうな。なんとびっくり。
大事なファクターである女性が少し記号的で、配置がわざとらしい感じもしたが、それを補って余りあるスピード感と映像的美しさ。特に、緩急の付け方がすばらしい。優れたSF作家ほどストーリーテリングが上手いものはいないだろう。
ハリウッドはこういうのを映画化するべきだと思う。名作の誉れにふさわしい名作
![]() | 天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4) (2008/09/05) フレドリック・ブラウン 商品詳細を見る |
まずタイトルが素晴らしい。次いで装丁が素晴らしい。表紙だけで思わずレジに持って行きたくなるそんな本。こんなの作りたい。
鬼才ブラウンの代表作。来年はSF大会に行こうと思ってるのでこれくらい読んどかんとね!という感じで借りてきました。
主人公は老年にかかりかけの男性。ロケットで宇宙に行くことに全力の情熱を注いでいる。そこに登場するのは女性議員。彼女は木星への宇宙ロケット打ち上げを公約にして選挙に出馬する。男性の力を借りて当選した彼女は、男を信頼し、仲を深めていく。そして。
主人公の男性がむりやりロケットに乗り込むのだろう、というのは読めていた。でもそれだと女性の存在があまりにも大きすぎる。と思ってたら、女性が死んだ! やっぱり!
で、女性の意志を引き継いで宇宙に飛び立つのかと思いきや、っこで見事にひっくり返してくれるのがブラウンの鬼才たるところ。
途中まであまりにも手堅くい話だな、と少し拍子抜けしていただけに、後半のどんでん返しは見事だった。
ラストは、次の世代の子供達と共に、宇宙に飛び立つロケットを見上げて終わる。文字だけなのに、それだけで映画のワンシーンのような美しさ。さすがだなあ
ここらへんで、あれどっかでこの構造見たぞ、と気づく。なんだかグレンラガンに似ている気がするぞ。そういえば最終話のタイトルこんなんやなかったかな、と思っていたら、解説をグレンの脚本家が書いていた。やっぱりオマージュしているそうな。なんとびっくり。
大事なファクターである女性が少し記号的で、配置がわざとらしい感じもしたが、それを補って余りあるスピード感と映像的美しさ。特に、緩急の付け方がすばらしい。優れたSF作家ほどストーリーテリングが上手いものはいないだろう。
ハリウッドはこういうのを映画化するべきだと思う。名作の誉れにふさわしい名作
読書
2009 - 11/05 [Thu] - 00:01
20分かけて会社に着て行くシャツとパンツを決める。10分かけて会社に着て行くジャケットを決める。15分かけて会社に履いていく革靴をピカピカに磨く。
時間の40分前に着き、近所のコンビにの雑誌をあらかた読み終える。
食事の前には、ウェイターばりに給仕をする。
食べてる最中にサラダのレタスを落っことす。
帰宅してビールとじゃがりこをつまむ。緊張が解けた反動でえらくお腹がすいてきて、更にそこからカップ麺を空ける。
なんてチキンな私!!
動物達がくらす村。その中のライオン署長の庭に、謎の卵型の物体が落ちてくる。その中から出てきたのがピタパと名乗る宇宙人の子供。緑色で触覚をもった、ナメック星人のような生き物。でもデンデよりはかわいい。
そしてピタパはライオン署長が育てることになり、二人の生活が始まった。
この本の問題点は、いろいろある。ライオン署長がもとから人格者だから、別にピタパと暮らしたことで変化が無い、とか、そんなにピタパが話の中心じゃない、とか。
てか、ピタパが来たことが何か変化に繋がっている点がほとんどなく、僕が一番許せない、ドラマ性というものが完全に欠如しているのだ。
ドラマが全てだと言うつもりは無いが、どうしてもカタルシスの解放がないとフラストレーションがたまってしまう。また、そうしたアンチドラマ性の上手さを分かるにはある程度小説を読み込んでないと出来ないのであって、児童書でそれを子供に求めちゃいかん、と思ったのである。
まぁ、挿絵が思ったよりかわいかったので、こんなとこにしておこう。
![]() | のどか森の小さな天使ピ・コ・パ (PHP創作シリーズ) (2000/04) 沢田 徳子 商品詳細を見る |
20分かけて会社に着て行くシャツとパンツを決める。10分かけて会社に着て行くジャケットを決める。15分かけて会社に履いていく革靴をピカピカに磨く。
時間の40分前に着き、近所のコンビにの雑誌をあらかた読み終える。
食事の前には、ウェイターばりに給仕をする。
食べてる最中にサラダのレタスを落っことす。
帰宅してビールとじゃがりこをつまむ。緊張が解けた反動でえらくお腹がすいてきて、更にそこからカップ麺を空ける。
なんてチキンな私!!
動物達がくらす村。その中のライオン署長の庭に、謎の卵型の物体が落ちてくる。その中から出てきたのがピタパと名乗る宇宙人の子供。緑色で触覚をもった、ナメック星人のような生き物。でもデンデよりはかわいい。
そしてピタパはライオン署長が育てることになり、二人の生活が始まった。
この本の問題点は、いろいろある。ライオン署長がもとから人格者だから、別にピタパと暮らしたことで変化が無い、とか、そんなにピタパが話の中心じゃない、とか。
てか、ピタパが来たことが何か変化に繋がっている点がほとんどなく、僕が一番許せない、ドラマ性というものが完全に欠如しているのだ。
ドラマが全てだと言うつもりは無いが、どうしてもカタルシスの解放がないとフラストレーションがたまってしまう。また、そうしたアンチドラマ性の上手さを分かるにはある程度小説を読み込んでないと出来ないのであって、児童書でそれを子供に求めちゃいかん、と思ったのである。
まぁ、挿絵が思ったよりかわいかったので、こんなとこにしておこう。
読書
2009 - 11/02 [Mon] - 18:10
大勢の人が読んだであろう児童書の代表格であるムーミン。僕もその中の一人であり、その夢に満ちたムーミン谷に幾度も思いをはせたものだった。
それからもう何年もムーミンを読んではいないけれど、ふと図書館でこの本を借りてみて思い返すムーミン谷は、必ずしも幸せに満ちた世界ではない。むしろ、なんとなく暗い、どこか歪んだ世界だ。
優れた作品には、必ず毒がある。適量の毒は最高のスパイスとなって作品の味を数倍にも膨らませるが、それは多すぎても少なすぎても正しい効力を発揮しない。
今、ムーミンから感じ取れる暗さ、とはその毒なのだろうか。スニフのひねくれっぷりや、ムーミンパパの家長としてのアイデンティティ、海へ行ってホームシックにかかったムーミンママ。
当時では読み取れなかった、ムーミンの持つ生々しい心情。更に言うなれば、モッラやニョロニョロだって様々な読みが可能なわけで、ムーミンは素晴らしい文学だったのだ、ということを今になって気づかされた。
ムーミン谷の仲間達は、とても暖かく、仲が良く、同時にそれぞれが孤独だ。そこに作者の境遇を見ることができるし、人間のあり方を見ることもできる。
今ならば、あの時みえなかったムーミン谷の姿が見えるのかもしれない。今だからこそ、ムーミンを読むべきなのかもしれない。ねえ、ムーミン
![]() | ムーミンを読む (2004/04/06) 冨原 眞弓 商品詳細を見る |
大勢の人が読んだであろう児童書の代表格であるムーミン。僕もその中の一人であり、その夢に満ちたムーミン谷に幾度も思いをはせたものだった。
それからもう何年もムーミンを読んではいないけれど、ふと図書館でこの本を借りてみて思い返すムーミン谷は、必ずしも幸せに満ちた世界ではない。むしろ、なんとなく暗い、どこか歪んだ世界だ。
優れた作品には、必ず毒がある。適量の毒は最高のスパイスとなって作品の味を数倍にも膨らませるが、それは多すぎても少なすぎても正しい効力を発揮しない。
今、ムーミンから感じ取れる暗さ、とはその毒なのだろうか。スニフのひねくれっぷりや、ムーミンパパの家長としてのアイデンティティ、海へ行ってホームシックにかかったムーミンママ。
当時では読み取れなかった、ムーミンの持つ生々しい心情。更に言うなれば、モッラやニョロニョロだって様々な読みが可能なわけで、ムーミンは素晴らしい文学だったのだ、ということを今になって気づかされた。
ムーミン谷の仲間達は、とても暖かく、仲が良く、同時にそれぞれが孤独だ。そこに作者の境遇を見ることができるし、人間のあり方を見ることもできる。
今ならば、あの時みえなかったムーミン谷の姿が見えるのかもしれない。今だからこそ、ムーミンを読むべきなのかもしれない。ねえ、ムーミン
2009 - 11/02 [Mon] - 00:25
よく考えたら、朝から今日はずっと不運が続いてるんだななぁ。厄日だったのかなぁ
http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/poetry-boxing.htm
詩のボクシングというイベントがありまして、もうすぐ全国大会が行われます。
先行でチケットを申し込んでいたのが届いてきて、少しわくわくしてきました。小説を書かないと小説家にはなれないが、詩は書かなくても詩人になれる、と言ったのは、谷川俊太郎だったか高橋源一郎だか。ともあれ、言葉を極限まで研ぎ澄ました芸術である詩とは、なんとも美しいものだと思うのでとても楽しみです。これが今日一日の中でせめてもの救い。
http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2009november/ehon/exhibit.html#galleryB
新宿でまた絵本展があるそうです。
絵本だとか児童書だとかは、心が疲れたときにふと読みたくなります。いいものですね。今度見に行こうかと思います。
今日の読書記録はありません。
読書
2009 - 11/01 [Sun] - 00:28
小説のハウツー本は基本的に使えない、というのが世の常識。精神論を語るか、偉そうなこと言うわりにあんたそもそも小説家じゃないじゃん、とかのパターンか、文豪の書く凡人にはいまいちよく理解できない文章読本タイプか。
そういうものばかりであんまり読むことはなかったのですが、島田雅彦がハウツー本を出したというので、予約して借りてきました。
結論から先に言うと、この本は今までに出た小説ハウツー本の中で、最高に使える本だと思います。
論理的に項目別にポイントが書かれ、そのそれぞれが実際に書く上で不可欠なものばかりであり、小説家養成系はこの本をぜひテキストにすべきだと思います。
ただ一つ問題としては、なんというか、分かっていても書けない事ってあるよね、ということ。まぁ、握りがわかっていても簡単に変化球が投げれるわけではない、という話なのであります。
![]() | 小説作法ABC (新潮選書) (2009/03) 島田 雅彦 商品詳細を見る |
小説のハウツー本は基本的に使えない、というのが世の常識。精神論を語るか、偉そうなこと言うわりにあんたそもそも小説家じゃないじゃん、とかのパターンか、文豪の書く凡人にはいまいちよく理解できない文章読本タイプか。
そういうものばかりであんまり読むことはなかったのですが、島田雅彦がハウツー本を出したというので、予約して借りてきました。
結論から先に言うと、この本は今までに出た小説ハウツー本の中で、最高に使える本だと思います。
論理的に項目別にポイントが書かれ、そのそれぞれが実際に書く上で不可欠なものばかりであり、小説家養成系はこの本をぜひテキストにすべきだと思います。
ただ一つ問題としては、なんというか、分かっていても書けない事ってあるよね、ということ。まぁ、握りがわかっていても簡単に変化球が投げれるわけではない、という話なのであります。







